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【3】埼玉・蒲生〜越谷〜春日部 花屑を踏む道ありて道ありて−正子
昨夜の宿をお借りした「光の子どもの家」では、偶然にも子どもたちの「進学進級式」に参加でき、とても思い出深いひとときを過ごすことができました。しかも、外は花月夜。「光の子どもの家」の庭に咲いていた満開の桜を、私は忘れることができそうにありません。
さて、今朝、代表に蒲生で見送っていただき、歩き始めて1時間ほどたったころでしょうか。携帯電話へ埼玉県在住のヘップバーン会員、田母神まどかさん(通称こまどさん)から連絡が入りました。私たち奥の細道隊が近くにいることを知り、会いに来てくれるというのです。そして30分後、マタニティーウエア姿のこまどさんが登場。8月に出産を控えたこまどさんに「新しい命を宿している誇り」が感じられ、ちょっぴりまぶしく見えました。 しかも、こまどさんは妊婦であるにもかかわらず、「少し一緒に歩きましょう」というのです。びっくり! だ、大丈夫? 歩調を緩め、おしゃべりに花を咲かせながら約30分間、旅人は4人となったのです。 実は私、初めてお会いしたんです、こまどさんに。でも、不思議なことに”初めて”という気がしないのです。それは「月刊ヘップバーン」誌上でこまどさんの俳句をいつも目にしていたからなのでしょうか? 代表は「俳縁」という言葉をよく口になさいますよね。俳句が結び付けてくれた人と人との縁。芭蕉さんも旅の先々で面識のある人だけではなく、俳句だけでつながっていた人々と実際に会い、支えられ、そして掛け替えのない時間を過ごしたことでしょう。 これから先も、この奥の細道の旅は「俳縁」というきずなで結ばれたたくさんの仲間たちがつないでいってくれる……。そう思うだけで、心が温かくなった私です。
(北嶋正子=月刊ヘップバーン)
<同行者>丸岡よし美、かしまゆう、北嶋正子、田母神まどか(一部) |