▼7月28日付紙面より
さあ、春夏連覇だ。センバツ優勝の常総学院が茨城の夏を圧勝した。藤代との決勝は2発を含む11安打8得点。チーム通算6本塁打の大会記録で春夏連続、夏は7度目の出場を決めた。愛知は弥富(やとみ)が春夏を通じて初甲子園を手にするなど6代表が名乗りを上げた。西東京は日大三が創価との準決勝を5試合連続のコールド勝ちで突破、決勝へ進出した。
(写真=勝利の瞬間、マウンドで両腕を突き上げる村上の元へ走り寄る小林主将(右)と上田祐)
重量バット
「木内マジック」から巣立った常総ナインが「己の力」で3年ぶりの夏の切符を勝ち取った。藤代の最後の打者が左飛に倒れるとマウンドに全選手が突進。甲子園出場決定を意味する歓喜の輪を、木内幸男監督(70)はベンチから静かに見詰めた。「今大会は力と力の勝負だった。私の力で勝った試合は1つもない」と目を細めた。
準決勝に続き先制を許した。1回表を終了して0―3。しかしセンバツVの実績と県内無敗の自信は揺るがなかった。その裏、4番横川史学(2年)が右翼スタンドへ2ランを放ち追撃ののろしを上げた。
4回には1死満塁から小林が走者一掃の二塁打を放ち逆転。トドメを刺したのも再び小林だ。6回1死、直球を振り抜いた打球は左翼スタンドに吸い込まれた。「みんなにつなげようという気持ちがホームランにつながっています」と笑みがこぼれた。
大会期間中の打撃練習で各選手のバットの重量を平均で200グラムアップ。連戦の疲労でバットの振りが鈍くなっても、試合で軽いバットを使用することによりスイングスピードは一定した。その効果で今大会では大会記録を更新するチーム6本塁打を放った。
誕生日祝い
大会期間中の12日に70歳を迎えた監督に恩返しの意味を込めた1戦でもあった。「今日の勝利が監督への良い誕生日プレゼントになったでしょう」と小林。名将と激戦区を力で勝ち抜いた常総ナインが、史上6校目の春夏連覇に向けて走り出す。