▼7月30日付紙面より
日大三の千葉英貴(3年)は最後の打者を三振に切って取ると、右手人さし指を天高く突き上げた。その瞬間、ナインがマウンドに駆け寄った。2年ぶり9度目の甲子園出場。さらに春夏連続出場も2年ぶり5回目となった。目標達成に、跳びはねたり、抱き合ったりと喜びを表した。小倉全由(まさよし)監督(44)は「疲れました。それでも5回までに13安打も打ったからね」と、打撃陣の活躍に目を細めた。
自慢の強力打線が爆発した。初回から4回まで毎回1得点を決め4―0とした。今大会6試合33イニング目で初の1点を失ったその5回裏、1点を返してなおも1死一、二塁のチャンスに8番諸角洋大(3年)が左翼スタンドに運ぶ3ランだ。この回、3長打を含む5安打で5得点を挙げ、9―1と突き放した。
この1年間は打撃に集中してきた。昨年は、得点が取れずベスト16に終わった。それからは毎日、全体練習が終わったあとは、積極的に個人で1000本以上の素振り練習をやった。その結果、秋季都大会では計7試合で72得点、春季都大会でも計5試合で54得点と強力打線が生まれ連覇を成し遂げた。今大会も6試合で62得点を奪った。その中でチーム一の3本塁打、12打点と活躍した3番内田和也(3年)は「センバツで負けた悔しさをぶつけたい」と意気込む。
屈辱的な敗退が成長をもたらした。センバツ3回戦では東福岡から先制点を奪うが、中盤に勝ち越され3―8で敗れた。春季関東大会初戦でも百合丘に5点リードも、結局7―10で逆転負け。だがこの日は9―1からエース近藤一樹(3年)が7回に5点を失うと、千葉―近藤―千葉と継投で守りきった。小倉監督は「みんな成長している。打撃陣はどんな投手でも打ってくれる」。自慢の最強打線が夏の甲子園で大暴れする。【坂田征矢】
スタンドで応援した日大三OB・片山右京氏(元F1ドライバー) シビれる試合でしたね。今年のチームは投打にバランスが取れている。
| ◆Vへの足跡◆ |
3回戦 11―0府中東
4回戦 7―0田無工
5回戦 10―0昭和
準々決勝 15―0日大鶴ケ丘
準決勝 10―0創価
決勝 9―6東亜学園
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(写真=須田を三振に取った日大三の千葉は高々と「1番」ポーズでアピール)