▼7月24日付紙面より
最後に三振を奪うと、神埼の黒田淳也投手(3年)は背中の「1番」を相手ベンチに見せつけるかのように、マウンドでクルリと背を向け、青空に向かってバンザイした。「僕はエースなんです」。最後はエースのプライドが甲子園を呼び込んだ。初回、先発の納富和也(3年)がわずか17球で3失点KO。予定外に早い出番となり「まだ10球も投げてない」状態だったが、ピシャリと2人を打ち取り悪い流れを断ち切った。
4―4で迎えた9回表、最後は守りの差が出た。無死一、二塁で9番畑山利彦(3年)の投前バントを相手投手が三塁へ悪送球し、決勝点が転がり込んだ。4失策の鳥栖に対して神埼は無失策。大会前でもフリー打撃はなかった。毎日150球を完全に捕球するまで、延々とノックの嵐は続き「守り」を徹底した。今大会5試合でチーム失策はわずか1だった。
今春、レギュラー3人が学業優秀クラスから普通クラスへ進路を変えた。国公立大受験ではなく、プロや推薦で私立大に入り野球を続けたいという願望の表れだった。センバツでは小松島(徳島)に4―5で敗れた。「甲子園で勝とう」という合言葉を、実現するつもりだ。
(写真=甲子園出場を決めスタンドの応援団へ一斉に駆け出す神埼ナイン)