市川を2投手リレーで完封
【7月27日付紙面より】
関東勢のトップを切って、山梨で日本航空が2年連続、3度目の出場を決めた。新スタッフの監督、コーチのさい配に、ナインがしっかり応え、2投手リレーで市川を完封した。
最後のアウトを確認すると、日本航空の平林竜也投手(3年)は両手を突き上げ満面の笑みを見せた。先発を控え投手の篠塚誠司(3年)に譲ったものの、3回からのロングリリーフでしぶとい市川打線を無得点に封じた。「いつでも投げる用意をしていた。胴上げ投手になれて最高です」。接戦を制しての連続甲子園に、喜びがはじけた。
決勝の「奇襲リレー」を仕掛けたのは、ともに市川OBである伊藤雄波監督(46)と樋渡卓哉コーチ(29)のコンビだ。母校との対決を前に、2人の話し合いで「先発は制球の良い篠塚がいい」と控えの先発を決断した。背番号10の篠塚はその期待に応えた。初回裏、2死三塁のピンチを迎えたが、4番石原を打ち取った。伊藤監督は「先制した直後だけに、抑えられたのは大きかった」と振り返った。
すると、1点をリードして迎えた3回1死二塁だ。篠塚が3番岩村に対しカウント0−2としたところで今度は平林への継投を即断した。平林はここから2安打完封の素晴らしい投球を見せた。ベンチの判断がピンチを未然に防ぎそのままVゴールへ飛び込んだ。樋渡コーチは「篠塚はボールが浮いてきた。いまは自分のときのような主戦が全試合先発完投する時代は終わったと思う」と話した。
日本航空では昨年末、マンネリ打破のためスタッフを一新した。ベテラン初鹿勇監督(63)に代わって就任したのは市川―亜大を経て峡南などを指揮した伊藤監督。さらに市川の主戦でセンバツ4強経験のある樋渡コーチが今春就任した。日本航空には130キロ台後半を投げる投手が3人。樋渡コーチは伊藤監督を助け、投手王国をつくり上げた。2人にとって恩師の渡辺文人監督(54)率いる市川を倒しての甲子園。「今の自分があるのは渡辺監督のご指導のおかげ」。恩に報いるためにも甲子園で大暴れするつもりだ。
| Vへの足跡 |
2回戦: 5−4甲府商
3回戦: 3−1東海大甲府
準々決勝: 7−3身延
準決勝: 4−2帝京三
決勝: 2−0市川
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◆日本航空 1960年(昭和35年)創立。野球部は学校創立と同時に創部した。現在部員は86人。甲子園には初出場の98年に春夏連続出場している。昨年夏は2度目の優勝を果たした。OBに近鉄・松本拓也投手(22)がいる。所在地は山梨県北巨摩郡双葉町宇津谷445。功刀裕樹校長。