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●出場32校●

北海道・東北(3)
北海道 札幌日大
秋田 秋田経法大付
山形 酒田南
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関東・東京(6)
栃木 宇都宮工
埼玉 浦和学院
群馬 前橋
茨城 水戸短大付
東京 日大三
東京 二松学舎大付
----------------------
東海・北信越(5)
愛知 中京大中京
愛知 愛工大名電
三重 津田学園
福井 福井商
富山 新湊
----------------------
近畿(6)
兵庫 報徳学園
大阪 金光大阪
京都 平安
和歌山 智弁和歌山
兵庫 三木
大阪 大体大浪商
----------------------
中国・四国(6)
岡山 関西
広島 広島商
広島 広陵
香川 尽誠学園
高知 明徳義塾
徳島 鳴門工
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九州(4)
熊本 九州学院
鹿児島 樟南
宮崎 延岡工
福岡 福岡工大城東
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21世紀枠(2)
北海道 鵡川
島根 松江北
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第70回 センバツ決勝


2001年 /  2000年 /  1999年 /  1998年 /  1997年

【98年4月9日付紙面より】
 横浜3−0関大一

横浜25年ぶりV
松坂今大会3度目完封勝利

 横浜(神奈川)がエース松坂大輔投手(3年)の力投で関大一(大阪)を3―0で破り、25年ぶり2度目の優勝を飾った。松坂は今大会3度目の完封勝ち。5試合、618球を一人で投げ抜き、昨秋以来公式戦13試合連続完投勝利をマークした。69年ぶり出場で準優勝した関大一にも大きな拍手が送られた。

◇8日 甲子園◇開始12時30分◇観衆26,000
【横浜】    打 得 安 点 1 2 3 4 5 6 7 8 9
(中)加 藤  4 0 0 0三ゴ投ギ……遊ゴ……三ゴ……右飛……
(二)松 本  3 0 1 0右安右飛……四球…………二ゴ投ギ……
(左) 柴   5 1 2 0中安……中飛右直…………右3一ゴ……
(投)松 坂  5 1 2 0中飛……二安……二ゴ……右3……中飛
(捕)小 山  3 0 0 1遊飛……四球……投ゴ……左犠……三振
(一)後 藤  5 1 3 0……左安遊飛……三ゴ……中安……投安
(右)小 池  4 0 1 0……捕ギ一邪…………右飛左安……遊ゴ
(三)斎 藤  3 0 2 0……左安……左安……四球一邪……
(遊)佐 藤  3 0 2 1……中安……捕ギ……右飛……一安
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
             計    35 313 2 残塁13 併殺0
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
(神奈川=8回目)横浜  3 = 0 1 0 0 0 0 2 0 0
◆決勝            
(大阪=2回目) 関大一 0 = 0 0 0 0 0 0 0 0 0
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【関大一】   打 得 安 点 1 2 3 4 5 6 7 8 9
(二)中 本  4 0 2 0右飛……左安…………右安……三振……
(右)穂 積  3 0 0 0三直……遊飛…………一ギ……遊ゴ……
(遊)横 山  3 0 0 0死球……投直…………左邪…………三邪
(捕)西 本  4 0 0 0二飛…………三ゴ…………二飛……一ゴ
(一)大 谷  4 0 1 0……右安……投ゴ…………三振……三振
(投)久 保  2 0 1 0……一ギ……三振…………中安……
(左)紺 谷  2 0 0 0……三ゴ…………一ゴ……四球……
(三)西 村  3 0 0 0……遊ゴ…………三振……三振……
(中)三 浦  3 0 0 0…………二ゴ……三振…………投ゴ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
              計    28 0 4 0 残塁5 併殺0
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
       回数  打者  球数  安 三 四 死 失 責
〇松 坂(右) 9  32 117  4 7 1 1 0 0
………………………………………………………………………………
●久 保(右) 9  43 121 13 1 3 0 3 3

◇盗塁   中本(3回)
◇けん制死 中本(6回)
◇暴投   松坂(6回)久保(7回)
◇時間   1時間50分
◇審判   岡本(球)中本、榎田、浜田(塁)

 [戦評] 横浜は2回1死一、三塁から、佐藤の適時打で1点を先制。関大一も6回に2死三塁の同点機をつかんだがボークを誘おうとした三塁走者・中本が三本間でアウト。横浜が7回、柴、松坂の連続三塁打などで2点を追加した。松坂は関大一打線を散発4安打に抑えた。、今大会3試合目の完封で優勝を飾った。


横浜・松坂、最後は狙った!

 横浜 最後はもちろん三振を狙った。9回2死。追い込んで、松坂はこん身の力でこの試合最速145キロの直球を内角に投げ込んだ。大谷のバットが空を切る。優勝だ。その瞬間、両手を天に突き上げマウンド上で仁王立ち。松坂は駆け寄った小山とかたく抱き合った。

 「最後はやったぁ、と思った。決勝戦は絶対完封で勝つと心に決めていた。結果が出る前から騒がれて、結果を出せて良かった」。V候補本命の重圧に加え、この日は地元関大一の大応援団のプレッシャーにも打ち勝った。

 「痛くて今日ほど、投げていてつらく感じたことはなかった。でも、この大会は自分一人で投げ抜くつもりだった」。実は準々決勝から腰の痛みが増していた。前日7日の試合後には、チームと離れ整体師のマッサージを受けた。この日も攻撃時のベンチ前での円陣では立ったまま。マウンドに上る時には毎回、腰を回して痛みを和らげた。「130キロ台どまりだと思っていたのに」。痛みをこらえての計618球、5試合連続完投は大会NO・1エースのプライドだった。

 登録メンバーには投手として、袴塚、吉田の両左腕も入っている。だが「これから先も出会えるか分からない投手」と複数投手制が進む中で、渡辺監督は松坂の右腕に3度目の全国制覇をかけた。「冬場に他の投手の3倍は走らされた」(松坂)。得点圏に4度走者を背負ったが、ピンチのたびに「オレはだれにも負けないほどやってきたんだ」と自らを鼓舞した。その結果が、昨年10月4日の秋季神奈川大会準決勝(対横浜商)から同大会、秋季関東大会、明治神宮大会、センバツと、公式戦13試合連続の完投勝ちだ。

 今年元日、松坂は中学時代の友人と東京・上野の寛永寺へ初もうでに出掛けた。「今年は無敗でいられますように」。ご縁があるようにと、さい銭箱に五円玉を投げ入れ手を合わせた。自らの右腕で願いはかなえる。「夏に向けて、また負けないで甲子園に来たい」。秋には国体が地元神奈川で開催される。松坂は高校野球のラストイヤーを自らの連勝記録で締めくくるつもりだ。【柏崎英樹】

13試合連続完投勝利

◆松坂大輔(まつざか・だいすけ) 1980年(昭和55年)9月13日、東京都生まれ。南陽小3年から「東陽フェニックス」で軟式野球を始め、6年冬から「江戸川南リトル」で硬式に転向。同シニアでは投手兼外野手として、南陽中3年では全国選抜大会で準優勝。横浜では2年夏からエース。背筋力240キロ、遠投120メートル、50メートル走6秒5。好きな選手は巨人桑田で、将来の夢は大リーグで活躍すること。父諭さん(44=トラック運転手)母由美子さん(42)弟恭平君(15)の4人家族。179センチ、75キロ。右投げ右打ち。

      ◆横浜・松坂の公式戦13試合連続完投勝利◆
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
    月 日 大会    回戦  スコア 相手   回数 安打 三振
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
(1)10・4秋季神奈川 準決勝  7―1 横浜商   9  6  6
(2)   5 〃    決勝   9―0 日大藤沢  9  4 10
(3)11・3秋季関東  2回戦★11―1 水戸商   6  4  6
(4)   4 〃    準決勝★ 9―0 浦和学院  7  1  6
(5)   5 〃    決勝   2―1 日大藤沢 10  3 12
(6)  16明治神宮  1回戦  5―1 豊田西   9  5 14
(7)  17 〃    準決勝  5―2 国士舘   9  3 11
(8)  19 〃    決勝   5―3 沖縄水産  9  5  6
(9)3・28センバツ  2回戦  6―2 報徳学園  9  6  8
(10)4・ 3 〃    3回戦  3―0 東福岡   9  2 13
(11)   5 〃    準々決勝 4―0 郡山    9  5  7
(12)   7 〃    準決勝  3―2 PL学園  9  5  8
(13)   8 〃    決勝   3―0 関大一   9  4  7
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
合計           113回 53安打 114三振
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
※スコアの★はコールドゲーム

◆私立横浜高校 1942年(昭和17年)に横浜中学として設立。47年に本牧中と合併し、48年の学制改革で横浜高になった。男子普通科だけで特進、一般、体育の3コースがある。野球部は46年の創部で、73年の春は初出場初優勝、80年の夏は全国制覇。主なOBに鈴木尚典(横浜)愛甲猛(中日)らがいる。所在地は横浜市金沢区能見台通46の1。黒土創校長(70)。


関大一・久保596球悔いなし

 関大一 エース久保は、最後までマウンドに立ち続けた。甲子園5試合、596球を投げ抜いた。横浜との決勝戦。松坂との投げ合いは被安打13、3失点の完敗だった。疲労で直球が伸びず、変化球はキレを欠いた。「右腕を休ませてあげたい。でも悔いはないです。燃え尽きたって感じです」と笑った。試合後、ウインドブレーカーで丁寧に右肩を覆った。負けた悔しさより、投げ抜いた充実感が漂った。

 「上には上がいるんだな……」。試合終了の瞬間、マウンドで跳びはねる松坂を眺め、久保は素直にそう思った。小雨の中、一つのロージンバッグは、交代で使った。そのたびに「ナイスピッチ」「お互い頑張ろう」と声を掛け合った。松坂もまた、疲労と闘っていることを知った。「夏まで、松坂君を目標に頑張ろう」。敗北を認め、夏での雪辱の糧にした。

 「努力は、人を裏切らない」。久保は、尾崎光宏監督(58)から受けたこの言葉を胸に刻んできた。高校入学後、自宅では真夜中でも久保の部屋からバタバタと音がした。「練習で疲れてるはずなのに鉄アレイやら何やらやってるみたいでした」と父雅俊さん(51)。

 試合後、満員の三塁側スタンドでは「尾崎コール」が沸き起こっていた。「照れくさいな」。白髪をかきながら、ほおを赤らめた尾崎監監は「基本を守れば、甲子園でも勝てると確信した」と話した。69年ぶりの甲子園。「尾崎野球」は確かに花開いていた。【牧野真治】

無念!本盗失敗

 唯一の好機も自滅した。6回、2死三塁から三塁走者・中本の本盗は、失敗に終わった。「松坂君が振りかぶっていた。慌てさせればボークを誘えると思った。うまくはまったと思ったんですが」と中本は唇をかんだ。松坂の慌てた投球に、ボークをアピールしたが、審判の判定は本盗失敗のまま。奇襲は、実らなかった。


センバツあらかると

 ◆150キロ 横浜の松坂が2回戦の報徳学園戦でスピードガン普及後では甲子園最速となる150キロの直球を投げた。そのほかにも沖縄水産の新垣が147キロ、高鍋の矢野が146キロをマークするなど速球投手が目立った。

 ◆手話宣誓 京都西の三好剛主将(3年)が開会式で史上初の手話による宣誓を行った。

 ◆新記録 今治西は2回戦の東筑戦で大会新記録となる一試合8二塁打を放った。また同試合で大会タイの一イニング4二塁打もマーク。

 ◆さらば甲子園 PL学園の中村順司監督(51)が今大会を最後に勇退した。同監督の58勝(10敗)は甲子園出場監督で最多。


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