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![]() 2002年12月29日付本紙より
真田、渡からの盾に「感無量」
「たそがれ清兵衛」で主演男優賞に輝いた真田広之(42)は、渡哲也(61)から表彰盾を手渡され「感無量です」と声を上ずらせた。真田にとって渡は、子役時代から尊敬する芸能界の大先輩だった。山田洋次監督(71)の「たそがれ清兵衛」は作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞の4冠を獲得し、大きな拍手が次々と送られた。 真田は髪を後ろに結い、ひげを蓄え、引き締まった表情で表彰式に出席した。「すてきな賞を、ありがとがんす」。劇中で清兵衛が使った山形弁であいさつし、会場を沸かせた。さらに「もう少し早くとも、遅くともできない役に出会えたと思います。きっかけを与えてくれた監督、スタッフ、観客の皆さんにお礼を言いたいと思います」と喜びを表現した。 プレゼンターは真田が子役時代から共演してきた大先輩の渡が務めた。前年受賞者が務めるのが恒例だが、竹中直人が舞台のため欠席となり、97年に同賞を受賞した渡がステージに上がった。渡から盾を受け取った真田は、緊張気味に握手を交わし、頭を下げた。「子役のころからお世話になっている大先輩。そうした大先輩から盾をいただけるなんて感無量です。早く追いつけるように頑張っていきたい」と話した。続いて、娘役を演じた伊藤未希(11)から花束を受け取ると、緊張が解けたように笑顔があふれた。
真田が演じた清兵衛は、幼い子どもたちの面倒を見るために、城での勤めが終わると真っすぐ家に帰り内職に励む。周囲から嘲笑(ちょうしょう)されながらも、自らの信念を貫き通す姿が、中高年の高い支持を受けた。真田は「この役を振ってくれた山田監督に感謝の気持ちでいっぱいです」。さらに「監督は紳士的でかつ少年のように探究心おう盛な人。現場では姑息(こそく)な計算なしに演じる環境をつくってもらった」と語った。
現在、ハリウッド映画「ラスト・サムライ」の撮影中で、この日の表彰式のため米国から帰国した。米国では共演者のトム・クルーズの別荘で休日をともに過ごし、コミュニケーションを図っているという。時代劇の次はハリウッド映画。真田の活躍の幅は広がり続けている。【中野由喜】 |
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