ニッカンスポーツ・コムへ インデックス > 芸能TOP > 映画大賞特集


2002年12月29日付本紙より

西田「うまい酒飲みたい」


西田敏行は賞金を頭上にかざす。左は真野響子(撮影・鹿野芳博)
<石原裕次郎賞>
 西田敏行(55)主演の「陽はまた昇る」が石原裕次郎賞を獲得し、石原まき子さんから西田、真野響子(50)佐々部清監督(44)らに賞金300万円が手渡された。裕次郎さんにあこがれて俳優を目指したという西田は「素直にうれしい。みんなでうまい酒を飲みたい」とステージで喜びを爆発させた。

 西田にとって裕次郎さんは、まさにあこがれの存在だった。ステージでまき子さんから賞金を手渡された西田は「僕が俳優になったのは裕次郎さんがきっかけです。小学校高学年の時、東京に行けば裕次郎さんに会える。そう思って田舎の福島からプチ家出をして上京したんですが上野で補導され、追い返されたことがあるんです」と明かした。さらに「あのころは裕次郎さんで頭が一色になっていた。裕次郎さんの歩き方や演技もまねしていたんです」と20世紀を代表するスターへの思いを語った。

 「陽はまた昇る」は70年代前半、日本初の世界統一規格となったビデオ「VHS」(ビデオ・ホーム・システム)開発に夢をかけた男たちの姿を描いた。西田演じた主人公は、「ミスターVHS」と呼ばれた元日本ビクターの故高野鎮雄氏がモデル。NHK「プロジェクトX」でも取り上げられた実話だ。


石原まき子さん(左から3人目)と記念写真に納まる左から真野響子、西田敏行、佐々部清監督
 裕次郎さんも「富士山頂」「黒部の太陽」など、高度成長を支えた日本の技術者たちの姿を描いた映画を製作した。まき子さんは「裕次郎さんがもしこの席にいたら『(裕次郎賞は)必ずこの作品にしろ』というと思います」と話した。

 今年1月に映画化が決まり、2月にクランクイン。撮影期間はわずか27日間しかなかった。こちらも「プロジェクトX」並みの苦労を重ねて、完成にこぎつけた。西田は「みんなが一生懸命つくった映画だった。何か褒めていただけるようなこと起きると思っていました」。西田の妻役を演じた真野も「撮影現場から熱いものを感じました。毎日、少しでも早く現場に行きたいと思った」。ステージには西田、真野夫婦の子供役を演じた樹音(17)石田法嗣(12)も花束贈呈のため駆け付け、“家族”で喜びを分かち合った。300万円の使い道について聞かれた西田は「みんなでうまい酒が飲みたい」。思いっきり目じりが下がった。【八百板正人】

 ◆西田敏行(にしだ・としゆき)本名同じ。1947年(昭和22年)11月4日、福島県生まれ。70年に青年座に入団、同年「情痴」で初舞台。78年の日本テレビ「西遊記」で人気者に。以後もNHK大河「おんな太閤記」「吉宗」などに出演。映画は「学校」や「釣りバカ日誌」シリーズなど。

先輩降旗監督が佐々部監督激励

 石原裕次郎賞の表彰では昨年同賞を獲得した「ホタル」の降旗康男監督(68)がプレゼンターを務めた。「ホタル」で助監督を務めた佐々部監督が、初めてメガホンを取った「陽はまた昇る」で栄冠に輝いた。降旗監督は「いいかげんという点以外はすべて僕よりも優秀。これからはともに頑張っていきたい」と後輩にエールを送った。佐々部監督は「今までコツコツやってきたことで神様がごほうびをくれたと思う」と喜んだ。

インデックス - 速報 - 野球 - サッカー - スポーツ - バトル - 競馬 - 芸能 - 社会 - TV - レジャー
・nikkansports.comへのメールには、住所、氏名、電話番号を明記して下さい。
メールの宛先=webmast@nikkansports.co.jp

・nikkansports.comはインターネットエクスプローラー4.0、
Netscape4.0以上でご覧いただけます。

・nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。
Copyright2002,Nikkan Sports News.