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歌手・小金沢昇司(43)
筋金入りの料理人歴25年
【8月14日紙面より】
デビュー15周年を迎えた歌手小金沢昇司(43)は、高3のときに調理師資格を取得以来、約25年もフライパンを手にしている筋金入りの料理人だ。資格を取ったのは、神奈川県大和市にある実家が中華料理店だったから。「長男の自分が後を継ぐと思っていたので自然とそうなった」。物心ついたころから皿を洗い、玉ネギの皮をむいていた。「近くに工業団地があって出前の注文が多くてね。結構、もうかっていたんですよ」。商売が忙しく、小学校の運動会に両親が応援に来たことは1度もない。「寂しかったね。応援にはこれなかったけど、昼になると僕に出前を持って来て、またすぐに帰っちゃった。毎年チャーハンなんだ。ホント、寂しかった」。高校卒業後は両親の元で働いた。だが、20歳のとき、芸能界へのあこがれを捨てきれず「外で料理人の修業をしたい」とうそをつき都内の音楽学校へ入学。やがてうそがばれ、父親は「夢みたいなことを言うな」と激怒した。だが、小金沢は意思を曲げなかった。82年には実家が火事で全焼。「失意のどん底にいる両親をみて、家へ戻って料理人になろうと決めたんです。でも、オヤジが『納得するまでやってみろ』と言ってくれて…」。その一言が大きな転機だった。 「後戻りはできない。絶対に歌手になる」。ナイトクラブの調理場で働きながら、1日に2回、店内で弾き語りで歌う毎日が続いた。「これじゃダメだ、一から出直そう」。恩師となる北島三郎(65)の門をたたいたのが85年。3年後にデビューし、92年にCM出演から「歌手の小金沢くん」として大ブレークした。 12年前に父親が死去。昨年3月に「母親の細腕ではフライパンは重すぎるから」と、中華料理店からジンギスカン料理専門店に改装した。以来、産地北海道直送の肉の仕入れから、タレ作りまで、多忙な歌手業の合間をぬって、すべて自分でやっている。月に数回は調理場にも立つ。「お店は父が自分に残してくれた形見だからずっと続けます。調理場に立つのも、自分を跡取りにしたかった父への供養だと思っているんです」。 歌手と料理人。どちらも大切な本業だ。【松本久】 (写真=調理場に立つ姿もさまになっている)
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◆小金沢昇司(こがねざわ・しょうじ) 1958年(昭和33年)8月31日、神奈川県大和市生まれ。88年「おまえさがして」でデビュー。92年「コルゲンのフィニッシュ・コーワ」のテレビCMで「歌手の小金沢くん」として一躍有名に。今年は歌手生活15周年で、NHK紅白出場を目指している。趣味はサーフィン。身長175センチ。血液型AB。
◆調理師 免許を取得するには、原則として中学卒業以上の学歴が必要。厚生労働大臣指定の調理師養成施設(学校)を修了すれば自動的に資格を得られる。レストランなどで2年以上の実務経験をへた後、都道府県が実施する調理師試験に合格する方法もある。試験内容は衛生法規、栄養学、調理理論など広範囲。試験に年齢制限はない。
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