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芸能人こっちも本業 マジにやってます
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 女優・田中美奈子(34)
動物保護に、すっぴんで奔走

【8月20日紙面より】

 ノーメークに長靴。動物ボランティア団体「elf(エルフ)」の一員として活動する田中美奈子(34)は、華やかな女優業とはまったく別の横顔をみせる。「ドラマでは派手なイメージだから、ギャップがあるとよく言われます」と笑い「子供のころから、捨てられた犬や猫を見ると放っておけない。この連載のタイトル通り、マジで取り組んでいます」。売名行為と思われたくないと、取材も断ることが多い。女優業の一方で、スッピンで会報のあて名書きをし、荷物を運び、犬たちの散歩に励み、日本各地でトークショーを行う多忙な日々だ。

 田中がelfを設立したのは99年。テレビ番組で訪れた英国でトリマー(動物の理容師)修業をしたのがきっかけだった。「英国では店で犬や猫を売っていないし、動物虐待に関するアニマルポリスや法整備など、動物を捨てないためのケアがすごい。日本が40年遅れている現実を見て、何かせずにはいられなくなったんです」。

 帰国後すぐに専門家を訪ね、ボランティア事情を調べ、他団体を見学し、愛玩動物飼養管理士の資格も取った。

  決意を固めたのは、勉強のために訪れた保健所での体験だった。「6つに区切られた部屋にゴールデンレトリバー、シベリアンハスキー、ミニチュアダックスなど、立派な血統書犬たちが満杯だった…」。賛同者3人で始めたelfは、会員数も約200人に増えた。

 捨て犬、捨て猫の保護、里親探し、全国各地のイベントでの啓蒙活動などが主な活動内容だ。他団体とも連携をとっている。「動物保護というと過激なイメージがありますけど、私たちのはすごく敷居が低いの。おばあちゃんの手を引いてあげるのと同じです」。専用の保護施設がないため、里親が見つかるまで中心メンバーが自宅で「一時預かり」という形で保護している。田中が暮らす実家には、飼っている猫9匹に加え、保護している犬猫が10匹もいる。「みんなおとなしい子ばかり。子供のころはニワトリやリスなんかもいましたよ」。根っからの動物好きなのだ。

 ペットを捨てる人に対し「最後まで責任をもって飼えないなら安易に買わないでほしい。そんなのを見て育った子供は、どうやって命の大切さを学べばいいの」と訴える。現状に失望する一方で、逆もある。「寄付を集めるために各地のイベントに行くと、子供が小さい財布の中身をほじくり出して『動物のために』って。1番安いポストカードも買えないほどの小銭に込められた優しい心に涙が出る。女優業だけやっていたら得られない感動があって、ものすごく支えられます」。ペットを捨てる人がいなくなり、elfが消滅すること。それが究極の目標という。【梅田恵子】


 ◆田中美奈子(たなか・みなこ) 1967年(昭和42年)9月12日、千葉県生まれ。高3からモデルとして活躍し、87年にフジテレビ「生徒諸君」で女優デビュー。89年にシングル「涙の太陽」で歌手デビューし、脚線美と“1億円の瞳”のキャッチフレーズで話題に。ドラマ「もう誰も愛さない」でブレーク。160センチ。血液型A。写真エッセー「モモンガの森へ」(講談社)が発売中。

 ◆elf(Ever Lasting Friends) 1999年(平成11年)12月26日設立。田中美奈子代表。事務局は東京都渋谷区東3の25の3ライオンズプラザ恵比寿904。入会、募金申し込みなどの問い合わせは同事務局(電話)03・5485・4611。

 ◆愛玩動物飼養管理士 ペットケアアドバイザー。動物に関する法律や飼養管理などを体系的に修得し、人と動物が共存できる社会を実現するため活動する指導員。2級、1級がある。半年間の通信教育を受講後、試験を受ける。問い合わせ先は(社)日本愛玩動物協会。(電話)03・3235・7855。



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