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【プロマイドあらかると】
◆語源 大正時代、マルベル堂社員たちが「プロマイド」という名称を生み出した。当時、スターの写真は一般にはブロマイドと呼ばれていたが、マルベル堂では「印画紙(ブロマイド)を加工するものだから」と、新しい商品名を考えた。広辞苑では「誤ってプロマイドとも(言う)」と記述していたが、現在は訂正している。
◆サイズ 縦14センチ、横8.9センチ、キャビネサイズのフィルムで撮影した写真。60年代までネガはフィルムではなくガラスの原版で、撮影にはアンソニーというカメラを使った。72年にカラーが登場。すべて手作業で焼いており、映画全盛期は24時間フル回転だった。
◆歴史 21年に発売された女優栗島すみ子の写真がプロマイド第1号。全盛期は約10社がシノギを削った。当初は美男美女が中心だったが、70年代以降はお笑いタレントも人気に。1枚の値段は最初は19銭。戦後は1円からスタートし、57年に30円、91年に300円になり現在に至る。90年代から新しいプロマイドの撮影はない。
◆異色 一番売れたプロマイドは52年の佐田啓二・岸恵子主演の松竹映画「君の名は・第二部」。2人が演じる主人公春樹と真知子のムード写真を歌詞入りで6種類発売したところ大当たりした。戦時中は軍人のプロマイドがスター並みに売れ、戦後は池田勇人首相ら政治家のプロマイドも話題になった。
◆マルベル堂 プロマイドを販売することを目的に1921年5月5日、映画の大ファンだった三ツ沢実四郎氏(故人)が創立、今年80周年を迎えた。映画産業の発展とともにプロマイドの需要も増大した。東京大空襲で店は全焼、戦後はバラックに戦前の在庫を並べて再起、48年に株式会社に改める。現在はレストラン経営、企業の社員食堂の受託運営などが事業の中心となっている。これまで撮影したスターは約2400人。マルベル堂新仲見世店(電話)03・3844・1445。
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