
第1回 岡田有希子
衝撃の投身自殺 あれから15年…
色あせぬユッコ サイン色紙に300万円!
デビューして3年目、トップアイドルへ駆け上がる途上、白昼のビル屋上から身を投じたのが岡田有希子さん(享年18)だった。きらめくような光沢を放っていた新人時代のサイン色紙とプロマイドが、今、なんと300万円のプレミアがついている。死から15年の時が流れても「ユッコ(有希子)命」のファン心理は変わらないのか。新連載「スターたちの原点―プロマイド誕生80年」では、スターたちの新人時代のプロマイドを紹介するとともに、当時のエピソードや撮影秘話にスポットを当てる。
★86年4月8日
21世紀に入って間もなくの今年2月のことだった。東京・浅草の浅草寺の近くにあるマルベル堂新仲見世店を、1人の中年男性が訪れ、2階に飾ってあるサイン色紙の前で足をとめた。食い入るようにサイン色紙を見つめた男性の申し入れに、店長の皆川豊さん(48)は自分の耳を疑った。
「岡田有希子さんが書いたサインですよね。これを、300万円で譲ってもらえませんか」。
驚きを隠せない皆川さんに、男性は「手に入らない貴重な物だから、なんとしても欲しいんです」と食い下がった。だが、プロマイドと違って、スターたちから好意でもらったサイン色紙は売り物ではない。断ると、男性は残念そうに去って行ったという。

★84年4月21日
高価なプレミアのついた岡田さんのサイン色紙は、マルベル堂の撮影スタッフが東京・四谷にある所属事務所のサンミュージックで書いてもらった。岡田さんは84年4月21日にキャニオンから「ファースト・デート」(作詞作曲・竹内まりや)でデビューしており、プロマイドもサイン色紙もその前後のものだ。当時はまだ16歳、堀越学園高の2年生だった。
「ポスト松田聖子の有力候補といわれたほどの期待の新人で、時間がないからと事務所に呼ばれ、プロマイドは近くの公園で撮影しました。緊張していい笑顔が撮れなかったけど、初々しくて本当にかわいかった」とカメラマンの中村孝さん(53)は振り返る。岡田さんは各音楽祭新人賞を独り占め。スターダム目指して快進撃を続けていたが、2年後の86年4月8日に衝撃的な投身自殺をする。
★01年8月22日
中村さんは岡田さんが自殺する直前にも写真を撮っているが、実はその時、異変を感じていた。「出来上がった写真を見て、以前に比べると顔に影がある、何か悩んでいるような表情だったので気になりました」。そして「カメラマンの世界では、唇と鼻の間が短い人は短命という迷信がある。彼女は短く感じたね」とも。
真実を秘めたまま岡田さんは急逝。今月22日が34回目の誕生日にあたる。生きていれば、今も多くの夢をファンに与えていたはずだ。【小林秀夫】
後輩のノリピー
岡田さんの死から1年後の87年、サンミュージックから酒井法子(28)がデビューした。酒井は部屋に岡田さんのサインを飾り闘志をかきたてていた。また、岡田さんの同期にはドラマ「跳んだライバル」で人気ブレークした辻沢杏子(39)がいた。
| 86年売り上げベスト10 |
【女性】
(1)本田美奈子
(2)南野陽子
(3)斉藤由貴
(4)浅香唯
(5)クラッシュギャルズ
(6)杉浦幸
(7)薬師丸ひろ子
(8)伊藤かずえ
(9)岡田有希子
(10)松本典子
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【男性】
(1)少年隊
(2)男闘呼組
(3)チェッカーズ
(4)松村雄基
(5)真田広之
(6)CCB
(7)逸見政孝
(8)三田村邦彦
(9)角田英介
(10)JR3
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