
第4回 西田ひかる
10代から自己主張できた西田

西田ひかるが結婚してしまう。いつまでもひかるちゃんでいて欲しかったと思うが、それは無理な注文。素直に「おめでとう」と伝えたい。
年相応に女らしくなったが、88年にデビューした当時は、ボーイッシュさが売りだった。プロマイドを撮影する時、かわいらしさを演出するためか、帽子に飾りを付けられた。「とても緊張しました」と当時を話してくれたことがある。
帰国子女で、日本語を理解するのにワンタイミング遅れ「おっとりしている」と言われた時期があった。本当は「YES」「NO」をはっきり言える女の子だった。
上智大当時の92年、「西田ひかるの異彩」という連載で、何日も密着取材した。17歳の時に初めてTバックをつけて「なんかヘン! パンツはおへそまで隠れる大きいヤツじゃないと」と思った当時のことをオフレコで話してくれたが、記事にして「困ります!」とじかに怒られた。写真撮影で、ちょっぴり色っぽさを狙い「ソファに寝てくれませんか」と頼むと「それはできません」ときっぱり断られた。決して嫌みではない。自分の考えをはっきり言う姿勢に感心した。結婚相手の名前や写真を求められても、ニコッと笑いながらも、決して明かさないのは、彼女ならではなのかもしれない。
西田はマルベル堂80年の歴史でプロマイドを撮影した最後の新人アーティストだった。以後、新人のプロマイドはない。プロマイドがスターとファンをつないだ時代が終わったわけだが、清純派でだれからも好かれた西田の結婚に、そんな良き時代の終わりをも感じてならない。【笹森文彦】
◆1988年プレーバック 昭和天皇の吐血、容体悪化で行事、興行、広告などの活動自粛が相次ぐ。自衛隊の潜水艦なだしおと釣り船第1富士丸が衝突、30人が死亡。世界最長の青函トンネル、瀬戸大橋が開通。東京ドームもオープンした。海外ではイラン・イラク戦争で停戦協定成立、米大統領選で共和党のブッシュ候補当選。ヒット曲は長渕剛「乾杯」、話題の映画は米「危険な情事」。
| 1988年売り上げベスト10 |
【女性】
(1)南野陽子
(2)酒井法子
(3)中山美穂
(4)浅香 唯
(5)工藤静香
(6)立花理佐
(7)西田ひかる
(8)岡田有希子
(9)後藤久美子
(10)森川由加里
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【男性】
(1)男闘呼組
(2)チェッカーズ
(3)イーグルス
(4)少年隊
(5)石原裕次郎
(6)柴田恭平
(7)錦織一清
(8)植草克秀
(9)高倉 健
(10)東山紀之
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