
第7回 大場久美子
1億人の妹の笑顔は変わらず

喫茶店のドアを押した。カランと音がして、中はキーンときつい冷房が効いていた。
彼女・大場久美子(41)は、端の方のテーブルにちょこんと1人ですわっている。真っ赤なシャツが盛夏という季節によく似合っていた。あどけない顔は昔と変わっていない。
――変わりませんね
「そうかしら、デビュー当時(16歳)、156センチって言ってたんです。でも、本当は145センチだったんですよ。体重? 体重は47キロって言ってたけど、本当は55キロのおデブさん」。
そんな事までペロリとしゃべり出す彼女がおかしかった。やっぱり変わったのかもしれない。ちなみに現在は153センチ、43キロ。大きくなったのだろうか? 小さくなったというのだろうか。
「私の原点ですか? そうですね、デビュー当時は純白。そして『素直な心』って言っていました」。
――今の色は
「茶色かな。あら、おかしいですか。それ、好きな色なんです。好きな色が素直に言えるようになったってことですよ」。
カメラを向ける。
「アイドル時代、振り付けは顔の回りでという原則があった」。当時のように顔の近くに手を置いてもらった。これだと、どこからレンズで狙っても、不思議に、顔がフレームの中心に収まった。
「今? 右から撮る、左から撮る? そんな事、気にしなくなりましたね」。
20年前、「コメットさん」で人気絶頂に。同時期の人気者には、榊原郁恵がいた。現在はアニメの「コメットさん」で、コメットさんのおばさん役を担当する。
「アイドル時代は、それはそれで楽しかった。でも、今は今で、新しいアフレコの仕事など楽しいんですよ」とニッコリ。
変わったもの、変わらないもの。それはいろいろだが「1億人の妹」と愛された笑顔は変わらない。涼しい喫茶店から猛暑の中へ「それでは、また」。ピョンという感じで出て行った。【馬場龍彦】
| 1979年売り上げベスト10 |
【女性】
(1)大場久美子
(2)榊原郁恵
(3)石野真子
(4)山口百恵
(5)ピンク・レディー
(6)香坂みゆき
(7)相本久美子
(8)薬師丸ひろ子
(9)石川ひとみ
(10)斎藤とも子
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【男性】
(1)川崎麻世
(2)井上純一
(3)西城秀樹
(4)水谷 豊
(5)渋谷哲平
(6)郷ひろみ
(7)沢田研二
(8)国広富之
(9)宮内 淳
(10)三浦友和
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