
第11回 松田聖子
「若すぎて」困っちゃう

今なお第一線に君臨する松田聖子(39)はデビュー当時、あるコンプレックスがあった。79年に福岡・久留米市から上京、翌年のデビューに備えた。当時17歳。マルベル堂でプロマイドを撮影したのもこのころである。
撮影後、聖子は自分の写真を見てすねた。「若すぎて見られちゃう」というのが理由だ。所属していたサンミュージックの相沢秀禎(ひでよし)社長(71)は「17歳だった彼女が、15歳にしか見えない。今よりちょっとポチャッとしていて、八重歯がのぞいていた。その影響かもしれませんね」と振り返る。
撮影ではテニスラケットを持ったカットなど計20パターンを撮った。「もっと年相応に見られたい」。聖子は満足しない。相沢社長ら現場スタッフは「若く見られるなんてめったにいないんだから。2歳トクしたと思えばいいじゃないか」となぐさめた。

デビューしてからは急激な変ぼうを遂げた。「青い珊瑚礁」など次々とヒットを飛ばした。三原順子(現じゅん子=36)らと比較されたが、デビュー1年後の81年には早くもスーパーアイドルになった。相沢社長は「あっという間に洗練されました。田舎娘だったんですが、ファッションでも化粧でも目覚めるのが早くて。あの早さはまさに芸能界に来るために生まれた人としか言えません」という。
あれから20年。長女SAYAKA(14)が芸能界デビューした。母とは逆の、ちょっぴり大人びた輝きで早くも注目を浴びている。【大崎公一郎】
◆1981年プレーバック 8月、台湾で旅客機が墜落、作家向田邦子さんが死去。「ノーパン喫茶」、ナメ猫などが流行。「窓際のトットちゃん」(黒柳徹子著)が戦後最大のベストセラーに。ヒット曲は「ルビーの指環」(寺尾聡)「恋人よ」(五輪真弓)など。
| 81年売り上げベスト10 |
【女性】
(1)松田聖子
(2)薬師丸ひろ子
(3)藤谷美和子
(4)河合奈保子
(5)柏原よしえ
(6)甲斐智恵美
(7)三原順子
(8)伊藤つかさ
(9)上田美恵
(10)榊原郁恵
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【男性】
(1)近藤真彦
(2)田原俊彦
(3)ジャPAニーズ
(4)真田広之
(5)野村義男
(6)西城秀樹
(7)ひかる一平
(8)堤大二郎
(9)渋谷哲平
(10)郷ひろみ
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