
第13回 薬師丸ひろ子
原田、渡辺らと「角川3人娘」

70年代後半から80年代にかけて角川映画が一大ブームとなった。「野性の証明」「時をかける少女」などヒット作品は数知れない。その人気を支えたのが薬師丸ひろ子(37)原田知世(33)渡辺典子(35)の3人だった。角川春樹氏が発掘した女優たちで、それぞれが映画のヒロインを務め、一世を風靡(ふうび)した。マスコミからは「角川3人娘」と呼ばれ、常に比較された。

当時、角川映画の宣伝を担当し、デビューから3人をよく知る東映・遠藤茂行プロデューサーは「3人ともとても個性的で個別の魅力がありました」と言う。“長女”薬師丸についての印象は「周囲にいくら騒がれようとも、『普通でいること』を心掛けてました。取材現場にも地味な服装で現れることが多かった。言葉遣いもきちんとしていて筋の通ったまじめな性格でした。デビュー作『野性の証明』で共演した高倉健さんの影響が強かったのかも知れませんね」。78年にデビューした薬師丸は81年の「セーラー服と機関銃」「ねらわれた学園」で文字通りのトップスターとなる。

“二女”の原田は「とにかくいい意味で自分の見せ方をよく知っていた。小さなころからモデルもこなしていただけあって、都会っぽいセンスの持ち主」。そして“三女”の渡辺はオーディション合格直後から「ポスト薬師丸」と騒がれた。「ものすごいプレッシャーだったと思います。撮影現場でもいい笑顔がつくれなくて苦労してました。本格女優を目指す意気込みは本当に強かった。努力家です」。3人とも角川から独立し、現在も女優として活動中だ。遠藤氏は「原点でもある映画で再び活躍してほしいですね」。【松田秀彦】
◆1982年プレーバック 薬師丸がトップアイドルだったこの年、中国への「侵略」「進出」の記述をめぐる教科書問題が噴出。中曽根内閣成立。ホテルニュージャパン火災で死者33人。日航機が機長の逆噴射で墜落、死者24人。東北、上越新幹線開業。500円硬貨も発行された。落合博満(当時ロッテ)が3冠王獲得。「北酒場」(細川たかし)「待つわ」(あみん)などがヒット
| 81年売り上げベスト10 |
【女性】
(1)薬師丸ひろ子
(2)河合奈保子
(3)伊藤つかさ
(4)松本伊代
(5)堀ちえみ
(6)松田聖子
(7)中森明菜
(8)三田寛子
(9)武田久美子
(10)パンジー
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【男性】
(1)田原俊彦
(2)近藤真彦
(3)本木雅弘
(4)竹本孝之
(5)真田広之
(6)新田純一
(7)堤大二郎
(8)本田恭章
(9)薬丸裕英
(10)沖田浩之
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