
第20回 榊原郁恵
普通っぽさが良かった

タレント発掘のオーディションの中で、しにせといえば、大手芸能プロダクションのホリプロ(東京・下目黒)が主催する「ホリプロ・タレント・スカウト・キャラバン」。76年9月7日に行われた1回目の優勝者は榊原郁恵(42)。77年に「私の先生」でデビュー。健康的なお色気とさわやかな笑顔で「夏のお嬢さん」など数々のヒットを飛ばした。プロマイドの売り上げも上位に名を連ね、一躍アイドルになった。
当時、ホリプロは日本テレビ「スター誕生」でも人材を発掘していたが、スカウトの間には「欲しいと思った人を、100%獲得できるわけではない。いい人材を、自分たちの手で育てたい」との思いがあり、同キャラバンを立ち上げた。
榊原は当時、現役女子高生。関係者は「特別に歌や踊りがうまいというわけではなかったが、普通っぽくて健康的で、清潔感があった」と振り返る。審査員が一致してグランプリに推した。「彼女の普通さが、アイドルとお茶の間との距離感を縮めた」。

87年に俳優渡辺徹(40)と結婚し、2児の母になった今も、テレビ、CMで活躍。デビュー当時を知る関係者は「本当にいい子だったね。今でも変わらない」と語る。
同キャラバンから、榊原の後、比企理恵(35)大沢逸美(35)らが飛び出した。現在のトップアイドル深田恭子(18)も、97年大会の出場者。26回を迎える今年は9月に開催される。アイドル登竜門から、今度はどんな新しいスターが誕生するのだろう。【中山知子】
◆1976年プレーバック ロッキード事件が発覚し、田中角栄首相(当時)が受託収賄罪で逮捕される。モントリオール五輪で、ルーマニアのナディア・コマネチが、10点満点を連発して女子体操の女王になる。ピンクレディーが「ペッパー警部」でデビュー、一大ブームとなる。子門真人の「およげ!たいやきくん」が大ヒット。角川映画第1作「犬神家の一族」が封切られた。
| 1976年売り上げベスト10 |
【女性】
(1)山口百恵
(2)桜田淳子
(3)岡田奈々
(4)キャンディーズ
(5)岩崎宏美
(6)片平なぎさ
(7)林 寛子
(8)志穂美悦子
(9)森 昌子
(10)伊藤咲子
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【男性】
(1)西城秀樹
(2)豊川 誕
(3)草川祐馬
(4)郷ひろみ
(5)ずうとるび
(6)あいざき進也
(7)ジャニーズJ・S
(8)加納 竜
(9)三浦友和
(10)倉田保昭
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