
第21回 倉田まり子
スキャンダルで消えた倉田まり子
「たっぷりの素質があり、事件に巻き込まれていなければ、メジャーになっていたはずです」とキングレコード関係者が今も引退を惜しむ。倉田まり子さん(40)。デビュー曲「グラジュエイション」がヒット、歌唱力やルックスの良さからも将来が嘱望された。79年の歌謡賞レースで、倉田さんは竹内まりや(46)ANRI(杏里=39)桑江知子(41)石川優子さん(42)井上望さん(38)らと新人賞を競った。80年にはプロマイドのベスト10にもランクインした。
歌番組に視聴者として出演した時にスカウトされ、芸名も、人気作曲家都倉俊一氏と本名(坪田真理子)から取った。
浮沈の激しい世界だが、倉田さんは歌手活動の行き詰まりではなく、投資ジャーナル事件に巻き込まれ、7年間で引退した。
輝くような笑顔が印象的だったデビュー当時。事件に追われてマスコミと敵対したアイドル晩年。7年間の取材を通して、清純で才能のある1人の女の子が、複雑な芸能界のカラクリと人間模様の中で、光を失っていった軌跡には胸の痛みを覚えたものだ。
倉田さんは、86年から法律関係の仕事に就き、英語堪能なキャリアウーマンとなった。6年前に結婚、1児の母親となり幸せという。だが、取材オファーに対しては、引退から15年たった今も、かたくなに心を閉ざしている。【小林秀夫】
◆1980年プレーバック コンサートのため来日した元ビートルズのポール・マッカートニーが1月16日、大麻所持で成田税関で逮捕。同25日強制退去。4月25日、東京・銀座のゴミ箱そばから現金1億円が見つかる。半年後、発見した運転手大貫久男さんのものに。カンヌ映画祭で黒沢明監督「影武者」がグランプリ受賞。ヒット曲は「雨の慕情」(八代亜紀)など。
| 1980年売り上げベスト10 |
【女性】
(1)松田聖子
(2)藤谷美和子
(3)三原順子
(4)薬師丸ひろ子
(5)大場久美子
(6)石野真子
(7)榊原郁恵
(8)倉田まり子
(9)山口百恵
(10)石川優子
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【男性】
(1)近藤真彦
(2)田原俊彦
(3)川崎麻世
(4)野村義男
(5)西城秀樹
(6)渋谷哲平
(7)郷ひろみ
(8)田中浩二
(9)井上純一
(10)沢田研二
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