
第23回 早乙女愛
早乙女「愛」込めた「誠」のサイン

1974年、若者に人気の劇画「愛と誠」(原作・梶原一騎)が松竹で映画化されヒットした。
主演西城秀樹(46)の相手役は公募で、4万人の中から鹿児島県の女子高生瀬戸口さとみさんが選ばれた。早乙女愛(42)の芸名で映画デビュー、1日に400通のファンレターが殺到する人気女優となった。
75年以降も鹿児島と東京を行き来する生活。「当時は忙しくて、目がさめるとここはどこなのか分からないほど。プロマイドの撮影も覚えていませんし、サインもプロの人につくってもらい15年前に自分でつくり変えました」と振り返る。

現在は長野に住み1児の母親、年に1本映画出演、幼稚園「あずみの星の子」も設立し頑張っている。
早乙女のサインは達筆でaiにハートマークを付けたかわいいもの。
元宣伝マンで、現在、松竹映像版権室の松本行央次長(52)は「実は、松竹は専属女優を大事にするのが伝統で、サインはすべて宣伝広告課のデザイナーが考えました。それを女優さんが自分流にアレンジしたのです。生田悦子、香山美子、新藤恵美、中村晃子、二子山親方と離婚した藤田憲子さんもそうでした」と語る。
松竹女優の上手なサインの裏には意外なエピソードがあったわけだが、松坂慶子(49)のサインはスタッフが驚くほど硬く力強い。大映から移籍した経緯や個性を大事にしたのでは、という。「妹」など松竹出演作の多い秋吉久美子(46)は専属でないためか、ユニークなサインだ。岩下志麻(60)はプロマイドやスチール撮影では左顔にこだわった。唯一無二の個性や魅惑への執着が、トップスターの条件なのだろう。

松竹の専属制度は今も存続しているが、松竹芸分室には森口瑶子(35)ら5人の女優が所属しているだけ。芸能界のしにせとして、今後の戦力アップが期待されるところだ。【小林秀夫】
◆1975年プレーバック カンボジアのロン・ノル政権が崩壊、南ベトナムが降伏しベトナム戦争が終結する激動の年。国内ではプロ野球で広島東洋カープが初優勝、3億円事件の刑事責任が時効となった。ヒット曲は「およげ!たいやきくん」(子門真人)「北の宿から」(都はるみ)など。映画は「JAWS・ジョーズ」。
| 75年売り上げベスト10 |
【女性】
(1)桜田淳子
(2)山口百恵
(3)キャンディーズ
(4)アグネス・チャン
(5)木之内みどり
(6)岡崎友紀
(7)林寛子
(8)森昌子
(9)片平なぎさ
(10)志穂美悦子
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【男性】
(1)西城秀樹
(2)ずうとるび
(3)郷ひろみ
(4)ジャニーズジュニア
(5)豊川誕
(6)フィンガー5
(7)野口五郎
(8)あいざき進也
(9)佐藤佑介
(10)アンデルセン
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