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世界王者フランスとドロー
世界王者相手に、ロシアが粘りとタフさを見せつけた。前半24分、アネルカにゴール前まで持ち込まれるピンチは、DF陣が体を張って食い止めた。後半3分にはジダンの強烈な20メートル弾を受けるも、GKニグマトゥリンがセーブ。2分後には左CKをフリーのデサイーにヘディングされ、43分にはアンリに1対1の場面を作られるが、いずれもニグマトゥリンが止めた。7万8000人が敵の中で戦い抜いてのスコアレスドロー。オレグ・ロマンツェフ監督(48)は「この結果は最高に満足。本番ではいいところまで行ける」と言葉を強めた。 主導権は握られ続けた。決定機はフランスの12に対して、5度にとどまった。しかし果敢なタックル、体をなげうっての守備で我慢し、チャンスと見るや高い個人技でフランスゴールに迫った。その力を敵将も驚異と感じずにはいられなかった。「ロシアとは準々決勝で対戦したくない」と漏らした。A組を1位で突破すると見られるフランスは、決勝トーナメント2試合目で、ロシアや日本が入るH組2位と当たる可能性が出る。連覇に向けて厄介な存在と認めさせたほど、チーム力は高かった。 <1>精神力 7万8000人のブーイングに同じない強さがあった。後半20分過ぎ、MFカルピンが小競り合いを起こし、警告を受けた。ボールを持つたびに罵声(ばせい)を浴びたが、一切気にしない。逆にチェックに来たカンデラのファールを誘い、警告を取らせた。 99年に同地で行われた欧州選手権でも、ロシアは3−2と競り勝っている。ルメール監督が「初めて負けなかったことが救い」と苦笑したよう、アウエーでも粘り抜ける。ベテランDFルブフ(34)に「危険さを感じた」と言わせたほど、激しさと必死さもある。 <2>堅守 左SBのコフトゥン(32)をケガで欠いた。前半はそこから4度ラインを突破されたが、後半は素早いチェックで修正。早い段階でのクロスは、CBの189センチ のオノプコ、188 センチ のニキフォロフらが、高さと強さでことごとくはね返した。ルメール監督は「彼らの守備はフランス人にとって頭の痛いものだった」と称賛した。 <3>飛び出し 前線の選手はDFラインの動きをよく見、無用な飛び出しは少ない。オフサイドは1度だけ。中盤からのスルーパスは正確で、2列目から出てくるタイミングは絶妙。日本のフラット3にとっては警戒が必要といえる。 DFスメルチン(26)は「W杯では何かが起こりそうだ」とほほ笑んだ。勢いのついたロシアは、日本にとって大きな壁となる。
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