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松井、初の4番も雷雨でノーゲーム

<オープン戦:フィリーズ2−0ヤンキース・降雨ノーゲーム>
 【タンパ(米フロリダ州)2月28日(日本時間3月1日)=飯島智則、広瀬雷太】初の4番は幻に終わった。27日のオープン戦初戦でメジャー初本塁打をマークしたヤンキース松井秀喜外野手(28)が、フィリーズ戦で「4番左翼」で先発出場。しかし、3回終了後に雷雨に見舞われ試合は降雨ノーゲームとなった。唯一回ってきた初回の打席でも昨季18勝のフ軍先発ミルウッドに二塁ゴロで併殺打に仕留められるなど、前日とはうって変わって消化不良の1日となった。

 まだ早い。神様がそう言っているような空模様だった。4回表、先頭の松井が打席に入ろうとした時に、雨脚が急に強くなった。激しい雷雨。30分間の中断。松井はベンチ内でバットを手に立ったまま再開を待ったが、天候は回復せずノーゲームが決定した。「4番はまだ早いということなんでしょう」。うらめしそうに空を見上げた松井は、淡々とした表情でクラブハウスへと引き上げた。

 唯一回ってきた初回の第1打席では、メジャーの超一流の投手のすごさを見せつけられた。1死一、三塁。4番なら最低でも犠牲フライを打たなければいけない場面。しかし、フ軍先発ミルウッドの、外角低めへシンカー気味に沈む速球に体勢を崩されて、二塁への併殺打に倒れた。球速は90マイル(約145キロ)。日本では直球のスピードだが、メジャーでは鋭く変化してくる。ノーゲームで記録には残らなかったが、カットボールなど直球のスピードで変化する球への対応はまだまだ課題が残った。

 だが、ヤンキースの4番を任されたことは紛れもない事実だ。主砲のバーニー・ウィリアムズ外野手が遠征メンバーから外れたための仮昇格とはいえ、他のチームの4番とは違う。球場入りしユニホームに着替えてクラブハウスから出てきたところで、広岡広報からメンバー表のコピーを見せられて初めて知った。4番の欄にはしっかりと「MATSUI」の6文字が記されていた。「エヘヘ」。言葉はなかったが、照れくさそうな笑みを浮かべて、グラウンドへと飛び出していった。

 前日の初アーチのニュースは全米のスポーツニュースで繰り返し流されたこともあり、この日の1番人気は松井だった。試合前の練習中には敵地ながら地元ファンから「マツイサーン」の声援が飛んだ。この日は初の遠征試合でメジャー初のバス移動も経験し「バスでトコトコ行くのは日本と同じですね。隣が(巨漢の)セギノールだったので、小さくかがんで座ってました」と笑顔で振り返った。世界の4番への戦いは始まったばかりだ。

写真=突然の豪雨に、松井(中央)はベンチの中で唇をかみしめる。左はトーリ監督(撮影・栗山尚久)

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