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◆中田英寿 (なかた・ひでとし)1977年(昭和52年)1月22日、山梨県甲府市生まれ。小学校からサッカーを始め、韮崎高2年時に選手権出場、95年平塚(現湘南)入団。甲府北中3年でU−15代表に選出されて以来、各年代の日本代表を経験。93年U−17世界選手権、95年ワールドユース選手権でベスト8入り。96年アトランタ五輪、00年シドニー五輪にも出場した。97年5月、韓国戦でA代表デビュー。98年W杯フランス大会出場後の同年7月、ペルージャに移籍。カズ(94−95年ジェノア)に続く日本人2人目のセリエAプレーヤーに。98年9月の開幕戦ユベントス戦で、2ゴールを挙げる鮮烈デビューを果たした。00年1月、ローマに移籍金300億d(約17億円)で移り、翌00−01年セリエA優勝に貢献。01年7月、パルマに550億d(約32億円)で移籍。国際Aマッチ40試合、7得点。175センチ、68キロ。
◆パルマ郊外 今回の中田のインタビューは、パルマ郊外ソラーニョ市にある貴族ドンメール・ルーピ邸で行われた。東京ドーム1個分の敷地にそびえる館は16世紀に建設され、内部は巨大な壁画で装飾されている。
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セリエAパルマMF中田英寿(24)が、日刊スポーツのインタビューに応じ、初めて日本代表フィリップ・トルシエ監督(46)との関係について語った。同監督とのあつれきを認めた上で、「もう若造じゃない」とリーダーシップを発揮していく自覚を強調、腹を割った話し合いでの解決を訴えた。150日後に迫ったW杯への思い、パルマでの戦い、移籍問題―。中田が語り尽くした本音を掲載する。聞き手はスポーツライター・増島みどり氏。
中田が初めて、トルシエ監督との関係を口にした。「多少の問題はありました。グラウンド内ではなく、グラウンド外で」。
伝えられてきた2人の確執は、W杯本番を目前に控えた日本代表が抱える、最大の問題点といえる。昨年6月コンフェデレーションズ杯準決勝後、中田が指揮官の制止を振り切って当時所属のローマに帰ったため、それは公然のものになった。その後、監督は執ように中田批判を繰り返してきた。最近も雑誌のインタビューで「ジダンはサッカーを愛する血液が体中に流れている。中田はどうか。彼が最初に考えるのはビジネスのことだ」などと非難している。 それでも中田は黙っていた。しかし、W杯を5カ月後に控えた今、沈黙は解決につながらないと判断したようだ。ようやく本音を明らかにした。「例えば、イタリアに帰ったこととか、生活や食事面で意見の食い違いはありました」。
微妙な関係は、00年9月シドニー五輪で始まっていた。試合翌日、早朝練習を指示する監督に対し、中田は「疲れがとれない」と訴えた。さらに中田は、自身がPKを外して敗れた準々決勝直後、ローマへの航空便の都合で慌ただしく旅立った。だが、監督は「ろくにあいさつをしなかった」と怒った。この大会中、2人は食事についても意見が相反したという。このころから、トルシエ監督は、自分以外のカリスマ「中田英寿」を強く意識するようになった。
コンフェデ杯では事前に、日本サッカー協会とローマ側が「3試合限定」で合意していた。それが、監督の独断で5試合に延長されたが、中田は自分の意思でイタリアに戻った。トルシエ監督は、コントロールできない24歳が許せなかった。2人は9月、パルマで10分間の話し合いを持ったが、監督は「すべては私が決めること」と、中田の言い分をはなから受け付けなかったという。 こうした緊張関係を改善するため、中田は「話し合いをきちんとしたいです」と徹底的対話を求めた。もともと納得するまで意見を曲げない性格。周囲には「監督には自分を納得させてほしい」と漏らしている。腹を割った話し合いこそが、解決の糸口と決意したようだ。監督との対話にあたって、自分自身の立場も自覚している。98年フランスW杯時と比較して「もう若造じゃない」と主張。「みんなの意見、言いたくても言えない部分とかを、言わなくては」「監督、コーチ、選手との間にうまく入っていければ」と、ある意味で選手代表としての役割を果たしていく考えを強調した。 選手の間では、宿舎の部屋割りでも疑問の声が上がっている。中田のように「2人部屋では眠れない」という選手は複数いる。だが、最近の監督は1人部屋を認めない。中田にもコンフェデ杯から2人部屋を強要している。他選手はW杯最終メンバーに残ることを意識するあまり、自分の意見を自由に口にできないムードが、確かに存在する。 だが、別格の経験と実績を持つ中田だけは言える。インタビューでは「(4年前のように)上についていけばいいだけの時期はすぎている」とまで、自分の姿勢を鮮明にさせた。
中田の求める話し合いは実現するのか。そして2人の関係が、残り5カ月でどう変化するのか、しないのか。2人の行方が、日本代表の浮沈のカギを握っている。
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