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<131回>札幌の外国語会話想定集
「カニを食べられる所はどこですか?」「案内しますのでついて来てください」。本番で1次リーグ3試合が行われる札幌市は、W杯に合わせて指をさすだけで外国人と会話できる小冊子「外国語会話想定集」を初めて作製した。5月1日から札幌市役所や市内各区役所などに3万部を置いて、市民に配布している。 52ページ、作製期間約5カ月の会話集は、交通、食事、目的地案内など想定される質問12項目58パターンに対して、複数の回答を英語、韓国語、中国語で掲載している。外国語が話せなくても、交互に指さすことで会話ができる仕組みだ。 市内のガイドマップと宿泊施設一覧が折り込まれており、電話番号、所在地、営業時間なども分かる。 会話集は、72年札幌冬季五輪以来となる世界的なスポーツの祭典を成功させようとする札幌市の意欲の表れだ。 99年度の外国人観光客宿泊延べ人数は20万1698人、札幌五輪開催の71年度はわずか2万1738人だ。札幌国際プラザの後藤道(みち)課長(52)は「札幌五輪のときは外国人の数も少なかったし、草の根レベルでの交流は考えにくかった」と振り返る。 世界で初めてサッカーと野球を両立させた札幌ドームが目玉となり、各国からサポーターの札幌入りが予想される。札幌五輪時は少なかった市民と外国人観光客の接触の場が、確実に増える。札幌市観光振興課の池江正明さん(41)は「おもてなしの心が大事。温かく迎えられたというイメージを持たれたい」と話す。 札幌市は今年2月から3月にかけて、市民講座「外国人観光客を温かく迎えるためのノウハウ」の基礎編と実戦編を開講した。10月にはホテルやデパート、タクシー会社など企業向けの会話集を作製し、外国語講座も開く。道に迷っている外国人観光客を見かけた札幌市民が、バッグの中から会話集を取り出して話しかける姿が待ち遠しい。【砂田秀人】
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