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<132回>大分のバスが足りない

県内150台だけ 九州中からレンタル

 W杯開幕まで1年を切った1日、大分推進委員会の関係者は、頭をかかえていた。前日コンフェデレーションズ杯が行われた新潟スタジアムで起きたアクセス問題。観戦者が殺到して円滑な輸送ができず、キックオフに間に合わないファンが出たという問題だ。

 大分でも、会場へのアクセスは最大の問題とされている。なにしろ、今まで世界的なイベントは行われたことがない。今年のゴールデンウイーク9日間で最も人が集まったのがテーマパーク「ハーモニーランド」で8万5800人。1試合でその半分が集まるW杯は県民にとってバケモノ的イベントだ。「フタを開けてみないと分からない」。関係者はそう言って嘆く。

 大分スタジアムは近くに鉄道の駅がなく、JR大分駅からも約8キロ。車が移動の主力だが、道路事情が悪く混乱は避けられない。W杯大分推進委員会は300台のシャトルバスで観客を運ぶことにしたが、県内に貸し切りバスがわずか150台しかないことが判明。現在福岡や熊本など九州各県のバス会社にレンタルを依頼中だ。仲介役の県バス協会は「足りなければ四国からも呼び、仕事を終えた路線バスにも手伝ってもらうかも」と奔走している。

 試合当日は大分スタジアムを中心に半径2キロの範囲で乗用車は進入禁止。バス専用レーン確保のため交通規制も行われる。仮に車で市内に入っても、駐車場が足りず渋滞は確実。県W杯推進局は「とにかく車で来ることだけ控えてほしい」と、自粛を訴える。

 ヤマ場は4万3000人が一斉に帰途につく試合終了後。いくらバスを確保しても大渋滞は避けられそうにない。そこで最寄りのJR高城駅(特急は停車しない)まで徒歩で移動するプランもある。5キロの道のりだが「仮設トイレや飲食コーナーを設けて、楽しみながら歩いてもらえれば」と県W杯推進局。あの手この手の作戦を考えている。まず、7月4日のキリン杯に250台の「九州バス連合」が集結。これがうまく機能するかどうか、W杯のリハーサルとなる。【押谷謙爾】



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