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<146回>秘密兵器は天井カメラ

神戸ウイングスタジアムに秘密兵器カメラを設置

 来年の本大会で上位進出を目指す日本代表に「秘密兵器」が登場する。決勝トーナメントを含む3試合が行われる神戸ウイングスタジアム(10月末完成)に、世界でも珍しい「天井フォーメーションカメラ」が設置される。試合の動きを真上から見渡せる俯瞰(ふかん)映像に対応するカメラで、チームの戦術分析に役立つ最新システムだ。

 カメラは、大きくせり出したアーチ形屋根の最頂部(高さ約45メートル)に設置される。広角レンズでピッチ全体を映し出し、コンピューター処理でひずみを補正。特殊なソフトを使えば、映像から特定の選手の動きをコンピューター画面上に読み取ることも可能になる。野球で天井カメラの映像は一般的だが、サッカーではスタジアムの構造上、不可能だった。

 カメラの設置は施工者の神戸製鋼所と大林組が設計段階で発案。当初の目的は従来と違うサッカーの楽しみ方はないかという発想だった。「シドニー五輪1次リーグのスロバキア戦で、稲本(G大阪)が50メートル走って、こぼれ球を決めたシーンがあった。でも、テレビカメラではすべての動きを追い切れない。ああいう局面を俯瞰できたらと思った」と神戸製鋼所の御崎プロジェクトグループ長・園田学氏(46)は説明する。

 W杯ではハーフタイムなどにゴールシーンの天井カメラ映像を流すことを検討している。「大げさに言えば、サッカーの見方が変わるのでは」と園田氏も期待を寄せる。

 問題は、W杯で戦術分析用に映像が使用できるか否か。大会を主催する国際サッカー連盟(FIFA)に決定権があり、W杯日本組織委員会神戸支部は「使うかどうかは未定」と話す。同スタジアムの最初の試合は日本と1次リーグで対戦する2国間の戦い。使用が認められれば、日本の決勝トーナメント進出への大きな武器になるのは間違いない。



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