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<160回>チラベルトを呼んだ栗山町のの努力
6月30日、パラグアイ代表GKホセ・ルイス・チラベルト(35)が、北海道栗山町を訪れた。キリン杯出場で札幌入りしていたが、練習前の時間を削り、片道1時間かかる同町のグラウンド開きセレモニーに立ち会った。この訪問を実現させたのは、同町の地道な努力だった。 栗山町とパラグアイの縁は、同町のW杯合宿誘致活動から生まれた。同町はまず、J1札幌の元監督ウーゴ・フェルナンデス氏に協力を要請。同氏との接点が強いメキシコ、パラグアイ、ウルグアイの3カ国に絞って、活動してきた。現地交渉は5度に上り、昨年10月には川口孝太郎町長(60)自ら現地に飛んだ結果、メキシコの誘致に成功した。同時に「KURIYAMA」の名を、南米でアピールし、各国サッカー連盟ともパイプができた。 昨年11月には南米サッカー連盟のニコラス・レオス会長を招へい。その際、合宿時の練習場となる「ふじスポーツ広場」の愛称を「レオス・パーク」と命名し、記念碑も立てた。その熱意を感じたレオス会長が、今回チラベルトに訪問するよう働きかけてくれた。 200人を超える町民から国旗を振られ、コールに迎えられたチラベルトは「ここに来られたことに感激している」とほほ笑んだ。パラグアイは合宿にはこないが「サッカーにかける町」を内外にアピールできたことで目的は達した。 もちろん、本番に向けてもぬかりはない。総工費1億2000万円をかけたクラブハウスは、10月に完成する。コンフェデレーションズ杯ではメキシコ代表に調査団4人を密着させ、警備態勢、食事面から宿泊先の照明の明るさまで、70項目をチェックした。 メキシコは現在北中米カリブ海地区予選の決勝リーグで5位。3位までに与えられる本大会出場権獲得へ、苦しい戦いを続けている。しかし、川口町長は「出場できないことなど考えていない」と、準備継続を明言した。人口1万4700人の小さな町は、単なる町おこしに終わらせるつもりはない。【砂田秀人】
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