ニッカンスポーツ・コムへ
インデックスサッカーTOP

【バックナンバー】

<162回>「ピッチ乱入対策」も課題

札幌ドームのキリン杯表彰式で2人がピッチに乱入

 1日に札幌ドームで行われたキリン杯日本―パラグアイ戦の試合終了後、思わぬトラブルが発生した。GK川口がスポンサーから表彰を受けていた際、観客の男性2人がピッチ内に乱入した。警備員に押さえ込まれたため大事には至らなかったが、W杯へ向けての課題が浮き彫りとなった。

 JAWOC札幌支部の町田文夫支部長(54)は「あの高さから降りるなんて予想できなかった」と漏らした。2人が乗り越えたバックスタンドのフェンスの高さは3メートル、ゴール裏では5・75メートルにもなる。日本協会の川淵三郎副会長(64)は「絶対大丈夫という過信があったと思う」と指摘。警備面の油断は否めない。

 今回は2人だけだったために、大事には至らなかった。しかしW杯では海外から多数のサポーターが訪れる。その熱狂度は、日本人の想像を超える。6月17日のセリエA最終節では、試合中にローマサポーターがピッチになだれ込み、18年ぶりの優勝に水を差した。5月にはクロアチアリーグでも、ファン乱入で90人が逮捕される事件が起こっている。ピッチ乱入は最近の「はやり」。最悪の状況を想定しての警備が必要だ。

 W杯前の札幌での国際Aマッチは今回が最後。今後は、ドームで5試合を行うJ1札幌の試合でシミュレーションを行う。21日には横浜戦が控えるが、前3列の席は販売しない。「落下した際に危険」という名目だったが、今回の事件を受け、クラブ側は「不審者乱入防止」という意識を強めた。JAWOC側もそれは同じ。町田支部長も「来年に向けてどう対応したらいいかの教訓にしたい」と、あらためての態勢強化を口にした。キリン杯では警察を含め、計1400人余りが警備に当たったが、さらなる増員も検討。配置なども再点検し、成功を目指す。【砂田秀人】



・nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。
Copyright2001,Nikkan Sports News.