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【バックナンバー】

<191回>サッカーへの情熱あふれる人に支えられている

ボランティアで人生勉強

 02年W杯のボランティア研修が18日から始まるが、98年フランス大会のボランティアを務めた人が日本組織委員会(JAWOC)にいる。競技運営局の柴田若菜さん(38)だ。

 開幕前に長女が誕生したが、夫と義母の協力を得てパリに向かった。「キャリアアップと、選手としては無理でも何らかの形でW杯に『出場』したかった。観戦なら、いつでもできますから」。担当はメディアセンター。報道陣用パスの発行や世界中から集まる記者の細かいサポートをする仕事だった。

 5年間勉強したフランス語を駆使して記者の要求に答えたり、資料を配ったり。ファンだったジャン・テイガナが解説者としてパスを申請しており、対応にあたって握手してもらう役得もあった。逆に期間中にフェルナンド・サストル組織委員長が肺がんで死去し、記者から質問攻めに遭って立ち往生した苦い経験も。「プロの仕事がしたいと痛感しましたね。またサッカーを通して世界が広がった。家族に負担をかけましたが、子供に伝えられるものを得られました」。

 当時は総務部だったが、ボランティア経験を買われて、現在は競技部職員としてレフェリーの練習会場、宿舎の手配や誘導、ドーピングなどを担当している。2度目のW杯。「プロとして最高の舞台を整えようと必死ですが、現場で働けるなんて本当に幸せです。今回ボランティアをされる方も、特に若い人は方向性を決める良いチャンスと思います」。日本初のW杯は、サッカーへの情熱あふれるこんな人に支えられている。【飯田玄】



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