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<193回>歴史教科書問題がサッカー業界にも波及
歴史教科書問題がサッカー界にも波及しており、日本で開催される少年大会の韓国チーム参加が、次々と中止になっている。W杯への影響が心配されるが、日韓両組織委員会の協力関係は、共同開催の成功という、同一の目標を掲げて揺るぎない。 2カ月に1度開かれている、日韓事務総長会議。前回は、7月13日に神戸市内のホテルで開かれた。韓国で教科書問題が過熱し始めたころで、日本組織委員会(JAWOC)内では「韓国の文東厚事務総長は来日しないのでは」という悲観論もあった。しかし、韓国組織委員会(KOWOC)の返事は「こういう時だからこそ、きちんとやるべき」。同会議で文事務総長は「両組織委は互いに理解し、緊密に協力していこう」と、あいさつしたという。 JAWOCには、日韓親善を私生活レベルで実践している人がいる。国際部矢野進一さん(30)だ。外務省職員で、かつては釜山総領事館に勤務していた。高校までサッカーをしており、W杯関係の部署を希望して、99年11月にJAWOCへ出向となった。韓国側との窓口役を務めている。 釜山時代に夫人と知り合い、昨年12月に国際結婚した。最初は夫人の両親に反対された。日韓を何度も往復して理解を求め、最後は打ち解けたという。今でも文化の違いに戸惑うことが多い。韓国出張では、必ず義父母に電話するよう夫人から言われている。「日本では自分の両親にさえあまり電話しないのですが、家族を大切にする韓国らしいですね」という。 組織委の業務でも国民性、考え方の違いに当惑することがしばしば。教科書問題の長期化も懸念している。「すべてを一緒にするのには無理がある。ですが、できるだけ分かり合う努力は必要」。円滑な共催の実現へ向け、結婚生活での経験を糧にして、日韓組織委員会の橋渡し役をこなしている。【飯田玄】
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