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<194回>会場落選も豊田市に貢献
スタジアムに入った瞬間、切り立った絶壁のような観客席が目の前に迫ってくる。38度の傾斜角度は日本一急だという。愛知・豊田スタジアムが4日、Jリーグオールスターで「こけら落とし」された。最大の特長は、最上部の席からも「すぐそば」にピッチが見える絶壁のスタンドだ。 同スタジアムの鈴木寛専務取締役は「安全面も万全です。スタジアムの屋根を支える支柱も4本しかなく死角がない。最高に見やすい環境です」と胸を張る。そのほかにも約50分で開閉する屋根、世界初の平行移動型カラースクリーンなど、総工費451億円を投じた最先端技術の結晶が、スタジアムの各所に見える。 残念ながら、来年のW杯開催地からは漏れた。しかし、だからこそ、関係者はW杯前年の今年を、豊田スタジアムを世界にアピールする大事な時期と位置付けている。この日のオールスターは「全国に認知してもらう絶好の場」と鈴木専務。現在は、W杯キャンプ地として、欧州各国で誘致活動も行っている。 W杯を目前に控え、国内で新スタジアムの建設ラッシュが続く。そもそも同スタジアム建設もW杯開催がきっかけだった。会場から外れた後は、同スタジアムでは地元との密着に力を入れた。最寄りの豊田市駅からは同スタジアムにかけて商店街が広がり、町の活性化にも貢献しそうだ。「秋にはストイコビッチの引退試合。その後も、Jリーグや国際試合をどんどん開催したい」と鈴木専務。W杯は開催都市だけのものではないようだ。【牧野真治】
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