|
|
インデックス> サッカーTOP |
![]() | 【バックナンバー】 |
|---|
|
<235回>W杯代表を狙う選手たち/広島DF上村健一
世界のトップレベルのチームと戦う上で、DFに求められるのは何より「フィジカルの強さ」だ。その点で、上村は日本最高のディフェンダーといえる。トルシエ監督も、彼の「強さ」を高く評価している。5月の会見では名指しで批判しながら、その後も代表に招集し続けていることが、その何よりの証拠といえる。 「広島の暴れん坊」「エースキラー」の異名を取るように、上村のハードタックルはJリーグでも脅威の的。時には強引ともいわれる捨て身の守備で、何度もチームの危機を救ってきた。上村は「Jではちょっと当たりにいったらファウルを取られるけど、世界が相手だと簡単に倒れないし、やりがいがあるね」と不敵な笑みを浮かべる。 済美中時代はFW(左ウイング)として全国大会に出場して注目を集めた。しかし、松永高に進んでからはDFに転向。センターバックに定着して国体に出場した。怖いもの知らずで広島入りしたが、プロ入り3年目(95年)の欧州遠征で転機が訪れた。フランスリーグ・ストラスブールとの練習試合で、マークに付いた黒人選手のFWに吹き飛ばされる屈辱を味わった。「あの時に、もっと体を鍛えないと…と実感した」(上村)。以来、徹底的に筋トレに取り組み始めた。 96年10月には左ひざ前十字じん帯を断裂して、10カ月近く戦列を離れた。今年6月には左ひざの内側側副じん帯を損傷し、全治6週間の重傷を負った。しかし、ケガをするたびに強じんな肉体になって戻ってきた。「体(の鍛錬)に関してだけは妥協できない」という言葉通り、常に鍛えてきた。今でも週2回はジムに通う。世界に通じる屈強なDFは、来るべき大舞台に備えて静かに「フィジカルの強さ」というキバを研いでいる。【中上博】 ◆上村健一(うえむら・けんいち)1974年(昭和49年)4月22日生まれ。熊本県出身。小4からサッカーを始め、広島・松永高時代は91、92年に国体出場。93年に広島入りし、96年はアトランタ五輪代表で活躍。97年に復帰後はJを代表するセンターバックに成長。代表Aマッチデビューは今年4月のスペイン戦、通算4試合。家族は直子夫人(30)と長女。180センチ、74キロ。
・nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。 すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。 Copyright2001,Nikkan Sports News. |