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<237回>W杯代表を狙う選手たち/清水MF平松康平
平松はテクニカルな高速ドリブルを武器に、8月のオーストラリア戦で初の代表候補入りを果たした。試合には出られなかったが「見られてるという自覚が出て、意識が変わってきた」。受けた刺激は大きく、W杯がはっきりと視野に入ってきた。 平松のドリブルには一瞬で相手をかわす巧みなフェイントが効いている。昨年11月の清水での練習で、平松を止めようとしたMF大榎は、右と見せて左、というフェイントについていけず右ひざ前十字じん帯を断裂した。「ククッと2つフェイント入れられて…。ステップの踏み方が独特で日本人離れしてる。ああいう動きは、ほかにだれも思い浮かばない」(大榎)。それほど素早いフェイントを入れてもボールは離れないから、1度スピードに乗ったらなかなか止められない。 独特の動きは天性の才能によるところが大きい。小6時に清水FCのエースFWとして全国制覇。当時から同僚のDF市川は「僕より平松の方が圧倒的に有名でした。当時からトリッキーな足元のプレーがうまかったから」と一目も二目も置いていた。才能は楽しむことによってさらに磨かれる。清水ジュニアユース時代はコーンを立ててジグザグにドリブルするなどの基本練習が中心だったが「そういうのが楽しかった」と嫌がることなくやり続けた。「W杯は全然見てなかった。それより外で遊んでた」という少年は、頭よりも体で技を磨いていった。 清水ゼムノヴィッチ監督は「日本には小野や中村のようなパサーは多いけど、平松のようにドリブルで突破できる選手は少ない」と強力にプッシュしている。もとはFWで決定力もある。「ワンダーボーイ」となる可能性を秘めている。【大塚仁】 ◆平松康平(ひらまつ・こうへい)1980年(昭和55年)4月19日、静岡県清水市生まれ。清水ユース時代の97年4月24日、17歳と5日の最年少記録(当時)でトップ昇格。昨年5月3日の東京戦でリーグ戦初ゴールを含む2得点。今年5月12日のリーグ戦第1S磐田戦(静岡スタジアム)では同スタジアムの初ゴールを記録した。U−15、16、18、19代表。家族は両親と姉。170センチ、58キロ。血液型AB。
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