ニッカンスポーツ・コムへ
インデックスサッカーTOP

【バックナンバー】

<238回>W杯代表を狙う選手たち/磐田MF奥 大介

DFもスパイクも裂く脚力

 奥は、相手から最も嫌がられるタイプのプレーヤーだ。混戦の中で、ゴールに直結する突破力を持つ。独特のリズムのドリブルでDFラインを切り裂き、ゴールが見えれば、多少の距離は気にせず、ミドルシュートを放つ。ボランチを任されることもあるが「やっぱり持ち味を生かせる、トップ下がいいですね」とこだわりを持つ。

 身長173センチと小柄ながら、太ももの太さは56センチを超える。強じんな下半身が、非凡な局面打開力を生み出している。大型DFにも競り負けないほどの脚力が、ピッチをガッチリとつかみ、ボディーバランス、吸いつくようなボールタッチ、前後左右の微妙なコントロールを支える。

 その踏ん張りの強さは、スパイク消費量に表れている。磐田の場合、スパイクの年間平均消費量は5足程度だが、奥は7〜8足に上る。壊れるときは、スパイクのサイドの革が裂ける。ドリブルのキレを生み出す、横方向への強烈な踏ん張りを物語っている。

 奥のドリブルの原点は、浦風小時代にさかのぼる。浦風スポーツ少年団でサッカーを始めた奥は、徹底的に個人技を磨かれた。「小学校の時は毎日、ビデオを見させられて、土のグラウンドでドリブルしてました」(奥)。筋肉の柔軟な時期に、ボールタッチの感覚を運動神経にたたき込んだ尼崎の泥んこサッカー少年。今、その努力が開花する時がきた。【清水優】

 ◆奥大介(おく・だいすけ)1976年(昭和51年)2月7日、兵庫県尼崎市生まれ。浦風小−小田南中−神戸弘陵。高校時代は93年国体準V、選手権8強。A代表20試合2得点。家族は父省三さん(60)母典子さん(57)姉むつみさん(30)理香さん(28)。173センチ、72キロ。


・nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。
Copyright2001,Nikkan Sports News.