ニッカンスポーツ・コムへ
インデックスサッカーTOP

【バックナンバ ー】

<247回>夢舞台を待つ選手たち/ボルトンFW西沢明訓

2度の欧州移籍 ムダにしない

 2度の欧州移籍をムダにはできない。FW西沢明訓(25=ボルトン)は欧州で培った「ゴールへの執念」をW杯のピッチで表現する。「結果にこだわりたい」。Jリーグ29試合で15得点をたたき出した咋季、こう宣言してスペイン・エスパニョールに乗り込んだ。ところが在籍7カ月、リーグ戦6試合でシュート2本、無得点。宣言通りのプレーを表現できなかった。

 C大阪では、MF森島ら分かり合える仲間がいた。ゴール前でポスト役になれば、必ずボールを預けてくれた。周囲の選手を生かす役割を優先した。しかし、エスパニョールでは、いくら待っていても効果的なパスが来なかった。7カ月の在籍期間は、力ずくでゴールを奪い、周囲を認めさせることの重要性を痛感するターニングポイントになった。

 2度目の欧州挑戦でその姿勢は明確になった。練習試合を含め、ボルトン移籍後8試合で8得点。格下相手の試合も多く、すべてが参考にはならない。だが、初公式戦のリーグ杯では倒れ込みながらねじ込む泥臭い初得点を決めた。めったに見せなかったドリブルからの強引なミドルシュートも放った。任されるポジションは左右ウイング。必然的に前を向くプレーを要求されている。

 日本代表に戻ればポストプレーヤーに戻る。ゴールを背にした場面が多くなる。だが、スペイン移籍直前の言葉は今、プレーに反映されている。理想は「苦しい時にチームを救うゴール」。ボルトンの定位置争いでは後れをとっているが、ゴールに向かうがむしゃらな姿勢はW杯本番でも必ず見られる。【北村泰彦】

 ◆西沢明訓(にしざわ・あきのり)1976年(昭和51年)6月18日、静岡県清水市生まれ。清水東高から95年2月にC大阪入りし、同年7月から約1年間、オランダ・フォレンダムに留学。J通算124試合43得点。昨年ベストイレブンを受賞。同12月にエスパニョールへ移籍も今年6月末で退団。7月16日にボルトンと正式契約。国際Aマッチ22試合9得点。180センチ、71キロ。家族は良子夫人(23)と長男秀義君(2)。


・nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。
Copyright2001,Nikkan Sports News.