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<252回>夢舞台を待つ選手たち/アーセナルMF稲本潤一
稲本が「得点」にこだわりW杯に挑む。アジア最高のボランチとして、35〜50メートルの長距離高速パスを武器にしてきた。しかし、イングランド・プレミアリーグに移籍して「ボランチという定義はない」ことに気付いた。攻守ともにこなし、最後はゴール前での勝負が必要。本人も望んでいた結論だった。 大阪・青英幼稚園の6歳で始めたサッカーは、いつも先頭に立ちゴールに向かっていた。G大阪ジュニアユース入団時も同じで、点取り屋で有名だった。その後攻撃的MF、ボランチへと位置が下がり始めたが「1本のパスを通すより、ゴールを決めることがサッカー選手の最高の快感」と思っていたのも事実だった。 決定力は、パスと同じで距離が長くなるほど正確性が増す。G大阪ユース時代に上野山信行当時監督(44)に徹底して中長距離のキック力を教え込まれた。逆に短距離のシュートは苦手で、過去のJリーグと代表で試みた5回のPKで3回も失敗している。点取り屋への課題といえる。 アーセナルでは日本人初のチャンピオンズリーグ出場を果たしたように、今後は出場機会は増え続ける。フランス代表ビエラ、ピレスとMFの手本が多い環境の中で「そんな相手と競争することが、何よりも大きなメリット。絶対に自分はうまくなれると信じている」と言い切れる。イングランド移籍後、リザーブリーグとはいえ2試合2得点の結果は、本人の理想像へ好スタートを切ったあかしに違いない。日本にFW以上に怖い得点源が誕生する。【横田和幸】 ◆稲本潤一(いなもと・じゅんいち)1979年(昭和54年)9月18日、大阪・堺市生まれ。G大阪ジュニアユース、ユースと進み、97年4月に17歳6カ月25日(当時高3)でJデビュー。U−16から各年代で日本代表入り。シドニー五輪、コンフェデレーションズ杯に出場。国際Aマッチ22試合1得点。J通算118試合16得点。今年7月に4年契約でアーセナル移籍。181センチ、75キロ。4人家族。
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