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<255回>夢舞台を待つ選手たち/C大阪MF森島寛晃
運動量の多さで右に出る者はいない。相手陣内にスペースができれば走り込み、ピンチでは自陣に必死で戻る。MF森島寛晃(29=C大阪)は168センチの体からは想像もつかないスタミナで動き回る。「チームが勝たないと意味がない」が口癖。自画自賛の言葉はなく、常に謙虚に、チームのために走り続ける。 小2から中3まで所属した広島・大河(おおこう)FC時代から献身的なプレーは光っていた。ポジションは今と同じ攻撃的MFだが、動く範囲は相手ゴールから味方ゴールまでピッチ全体だった。練習では壁パスなど、コンビプレーの重要性を徹底してたたき込まれた。だから、森島に身勝手なプレーはない。「パスの受け手」として常に周囲との連係を考える。決定的なパスをもらうため、スペースへの飛び出しを繰り返す。必然的に運動量は多くなる。 試合後の消耗度はその分、激しい。代表、Jリーグとフル稼働で力を出し尽くした結果、昨季終盤には極度の疲労で「オーバートレーニング症候群」に陥った。「体力のなさを痛感した。もう1回やり直したい」。持ち味は選手寿命を削るもろ刃の剣でもある。だが、約1カ月間を完全オフにあて、復帰した今季も運動量を基盤にしたスタイルは変わっていない。 今回の欧州遠征は左太もも裏肉離れで不参加。森島のいない日本代表は4日のセネガル戦で完敗した。特に前半はスペースへ飛び出した選手にパスがつながるシーンがほとんどなかった。骨身を惜しまない「働き者」森島の戦列復帰は、日本代表の浮沈に直結している。【北村泰彦】 ◆森島寛晃(もりしま・ひろあき) 1972年4月30日、広島市生まれ。東海大一から91年、C大阪の前身ヤンマーに入団。95、00年にJリーグベストイレブン受賞。J通算197試合77得点。A代表デビューは95年5月21日のキリン杯スコットランド戦。国際Aマッチ56試合11得点。168センチ、62キロ。家族は友香夫人(29)。
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