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<257回>夢舞台を待つ選手たち/清水MF戸田和幸
清水MF戸田和幸(23)はあらゆる面で「激しい」選手だ。強烈なスライディングタックルで相手をなぎ倒し、守り通すためには少々のカードもいとわない。「カードをもらおうと思ってやってるわけじゃないけれど、ファウルをしないで完ぺきに守れというのは無理な話」。ファウルをするな、という清水ゼムノヴィッチ監督の指示に「じゃあどうやって守れっていうんですか」と怒りをあらわにしてまでも、自分のポリシーを貫き通している。 ピッチ外でも激しい。象徴はやはり髪形。入団以来の緑髪、金髪丸刈り、銀髪などの変化は今年さらに加速。長髪を後ろで縛る侍スタイルで開幕を迎え、8月からはモヒカンになった。あの顔で胸ぐらをつかまれたら若い選手はひとたまりもないだろう。その威圧感も武器であり、プロとしての自己主張でもある。 激しい自己主張は年月を経て養われた。清水入団当初、サテライトの外国人コーチに毎日怒鳴られ、けなされた。それでも正しいと思ったことは曲げず、怒号を消化し続けた。「周りに振り回されているようじゃプロでやっていけない」。そうして清水で定位置をつかみ、代表のレギュラーにまで駆け上がった。 初代表だった4月のスペイン遠征前には「ラウル? 抜かれたら蹴っ飛ばせばいいんです」と言い放ち、引退直前のストイコビッチにも猛然とタックルをかまして「もっと相手を尊敬しないとダメだ」とたしなめられもした。W杯にやってくるビッグネームにも、少しもひるまずに激しいタックルをお見舞いするはずだ。そのころどんな髪形になっているのかとともに、怖いもの知らずのプレーが興味深い。【大塚仁】 ◆戸田和幸(とだ・かずゆき)1977年(昭和52年)12月30日、東京都生まれ。小3でサッカーを始め、中学時代はFC町田でプレー。桐蔭学園時代の93年にU−17世界選手権で8強。96年清水入団、97年にはワールドユースに出場し8強入りに貢献した。清水でも同年第2Sから左DFのレギュラー定着。シドニー五輪は直前で代表メンバーを外れたが、今季開幕直前の守備的MF転向で飛躍、4月に初代表入りするとすぐにレギュラーの座を獲得した。178センチ、68キロ。
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