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【バックナンバ ー】

<259回>夢舞台を待つ選手たち/鹿島GK曽ケ端準

シュートさせぬ危機管理

 鹿島GK曽ケ端準(22)は、FWとの競り合いに果敢に挑む。味方DF陣を最後方から動かし、相手のパスコースを寸断し、サイドからのクロスにも確実に反応する。「できる限りシュートを打たさない。いつもそういう判断を心掛けて動いている」。もちろんシュートゼロで抑えることは難しい。ただ、曽ケ端は決定的な場面でのシュートを未然に防ぐ危機管理能力の高いGKだ。

 ずっとGKのだいご味はファインセーブを連発することだと考えていた。98年アジアユースでレギュラーになったころまでは、難しい位置へ飛ぶシュートをいかに止めるかということばかりが頭にあった。当時の鈴木康仁ユース代表GKコーチ(現C大阪コーチ)には「スルーパスを狙って止めるんだ」と何度もアドバイスされた。しかし「言うことを受け入れられなかった」と曽ケ端が言う。

 トルシエ監督が率いた99年世界ユース選手権では正GKになれなかった。控えの控えに落ちた時、曽ケ端の頭には鈴木コーチの言葉が浮かんだ。「トルシエ監督になって(相手FWに)激しくいけ、パンチするぐらいにいけと言われたころでした。その時、鈴木さんの考えを素直に受け止められた」。以来、練習でもシュートを打たれないことを意識し、その基本練習に明け暮れた。

 曽ケ端は「(代表DFラインの)フラット3なら自分のようなプレーが求められると思う」と言い切る。鹿島で自分自身の「武器」に磨きをかけ、いずれやって来る代表Aマッチ出場チャンスを静かに待つ。【藤中栄二】

 ◆曽ケ端準(そがはた・ひとし)1979年(昭和54年)8月2日、茨城県鹿嶋市生まれ。鹿島中3年でU−16日本代表。鹿島高入学と同時に鹿島ユース入りし、98年に鹿島に加入。日本代表Aマッチの出場はないが、98年アジアユース選手権、00年のシドニー五輪予選では正GKを務める。家族は父守さん(52)母富美子さん(52)兄裕さん(24)。186センチ、78キロ。


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