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【バックナンバ ー】

<261回>夢舞台を待つ選手たち/浦和FW永井雄一郎

得点率0・51逆転代表狙う

 浦和FW永井雄一郎(22)の素質を疑う者はいない。恵まれた体格、スピード、テクニック。どれをとっても一級品。日本サッカー史上でただ1人、ワールドユース選手権に2回(97、99年)出場していることが、その証明だ。日本代表にはまだ候補として2回選ばれただけだが、サッカー関係者の間で常に注目される存在でもある。

 99年4月のナイジェリア大会のときには、ドイツのカールスルーエに所属。ユース史上初の海外からの招集だった。小野、稲本、高原よりも先に海外を経験した。一方で、一般ファンの永井に対する記憶は、この大会で止まってしまっているのも事実だ。

 しかし、それは「早熟の天才」の成長が止まってしまったことではない。表舞台には出なくても、着実なステップでその素質を伸ばしてきた。昨年は背番号11を背負い、12ゴールをマークしてチーム得点王になった。

 「自分では自信になっている。それなのに背番号を奪われたことは悔しかった。何も知らないうちに決められていたから」。FWトゥットの加入で18番に「格下げ」された。だが、そのトゥットを相手にしても決して劣らない成績が残っている。

 現在のゴール数は6にとどまっているが、ゴールにはチームの力が影響する。Jを代表する点取り屋であるトゥットでさえ7で、ほぼ互角の数字を残していることは評価されなければならない。90分あたりの得点率では、トゥットの0・45に対し、永井は0・51と上回っている。

 トゥットは、もし日本人なら確実に代表に入る実力者。永井には、それと変わらない得点力が備わっている。今日13日には、W杯で日本の初戦の会場となる埼玉スタジアムのこけら落としの一戦に出場する。スタジアム1号ゴールで、逆転の代表入りへ名乗りを上げる。【小西弘樹】

 ◆永井雄一郎(ながい・ゆういちろう)1979年(昭和54年)2月14日、東京都生まれ。三菱養和FCから97年に浦和入りした。新人ながら30試合に出場(3ゴール)し、同年のワールドユースに出場。98年にカールスルーエ(ドイツ2部)にレンタル移籍し、99年のワールドユースで準優勝を果たした。2シーズンを経て00年、浦和に復帰、チームでも得点王(12点)になり昇格に貢献した。184センチ、70キロ。


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