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<274回>夢舞台を待つ選手たち/G大阪FW吉原宏太
FW吉原宏太(23=G大阪)が「ゴール前の魔術師」と呼ぶべきストライカーに育ってきた。「僕はスピードより、技術で勝負するタイプ」と自ら公言する通り、あらゆる角度のクロスやパスも両足と頭でジャストミートできる。7月14日東京戦では背後からの縦へのクロスを、右ボレーでネットに突き刺した。真骨頂の高等技術だった。 道明寺東小2年から始めたサッカーは、生活のすべてだった。塀など高い所に登るのが好きで、バランスを崩さず遊んでいた。「キャプテン翼」のように漫画の主人公になったつもりで、運動神経を研ぎ澄ましていた。道明寺中時代は大阪選抜に入り、宮本(G大阪)や影山(C大阪)らレベルの高いチームで「一番」を目指してきた。 G大阪などの入団テストに失敗、プロ断念の可能性もあった高3冬の進路時に、高校選手権で得点王になり、東芝入り。故障者の関係で99年6月に突然、日本代表入り。今年10月の欧州遠征も約2年ぶりに日本代表に復帰して、W杯候補に駆け込みで入ってきた。「最後には自分がメンバーに入ると言い聞かせている。運も助けてくれる」。前向きな姿勢が、周囲の支持者を生む理由だ。 「欧州遠征では出番がなかったけど、2列目で出るよりはFWでアピールしたかったので気にしていない。代表ではスーパーサブでも結果を残してみせる」。競馬の福永祐一騎手とは、厳しい勝負の世界を生き抜く仲間として刺激にしている。W杯、その次は夢の欧州移籍。実力、人気、運とスターの要素を兼ね備えたストライカーの目標は尽きない。【横田和幸】 ◆吉原宏太(よしはら・こうた)1978年(昭和53年)2月2日、大阪・藤井寺市生まれ。和歌山・初芝橋本高3年時の高校選手権で4強入りし得点王に。卒業後はJFL東芝(現札幌)入りし4年間在籍。00年からG大阪にレンタル移籍、今年から完全移籍。日本代表は99年7月2日南米選手権パラグアイ戦でデビュー。J通算75試合24得点(今季22試合10得点)。170センチ、66キロ。
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