|
中国4000年の歴史をもってしても、まだ届かない目標がある。冬季五輪の金メダルだ。
80年レークプラシッドから98年長野までの6大会で獲得したメダルは、銀10個、銅4個。特に4年前は銀6個を奪いながら、あと1歩で頂点には立てなかった。
その悲願を達成する候補の一番手が、ショートトラック女子の楊揚(ヤン・ヤン=25)だ。世界選手権は総合5連覇中。今季5戦行われたW杯でも500メートル2勝、1000メートル1勝、1500メートル3勝を挙げた。序盤はブレードが合わずに苦しんでいたことを考えると、実際の実力は数字より上とみていい。
「ソルトレークの目標は金メダル。全種目で狙いたい。チャンスはあると思う」。端正な顔立ちだが、発言は強気だ。長野大会でも優勝確実といわれながら、1000メートルは決勝で失格した。雪辱の機会を待つ4年間、女王の座を守り続けた。
国家最初の金メダリスト争いのライバルは多い。英語表記では同じ「Yang Yang」となるショートトラックの同僚、楊陽も実力者。男子の李佳軍(リ・ジャジュン)も優勝候補の1人に名を連ねる。女子エアリアルの長野大会銀メダリスト、徐■■(※■は口に女)(シュ・ナンナン)は先週のW杯で2位に入り、復調の気配をみせる。
だがこの中で最初に決勝種目を迎えるのは、2月13日の女子1500メートル。日程も楊揚に味方している。
「大会が終わったら、新しいことに挑戦したい。スポーツ関係の仕事に就きたいと思ってます」とビジネスに興味を示し、08年北京五輪の成功に貢献したいという。海外転戦で身につけた英語が、そのときに役立つはずだ。【高宮憲治】
|