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スキー・ジャンプの船木和喜(26=フィット)がソルトレークシティーで低迷脱出をはかる。長野五輪では金2銀1を獲得し、98年シーズンもW杯で3勝を挙げた。が、99年シーズン以降は未勝利。ここ2シーズンもがき苦しんだが、今季、迷いは吹っ切れた。
99年から全日本全体で取り組んだダイエットが低迷の原因の1つだった。気力、体力を奪われた。技術的な狂いも生じた。「どうすればいいのか、自分でも分からない時期があった。それならばジャンプをする上で必要なことすべてを試した」。金メダリストのプライドは捨てた。誰よりも遠くへ飛ぶためにどんな細部にもこだわった。
長野五輪以降、メーカー3社のスキー板を使用した。短期間でこれほど板を変更するのは異例だ。欧州では板の製造工場も見学した。「板だけでうまくなるわけではない。でも、きっかけはつかめるかもしれない」。ジャンプスーツも1大会で2社を試着し、飛距離や微妙な着心地を比べた。自分の技術に合うものを探し続けた。
トレーナーなどの周囲のスタッフも自ら選んだ。練習メニューもスタッフを交え、とことん話し合った。今春始動では京都の寺で座禅を組み、精神統一を図った。「ここまでやったんだから必ず結果は出る」。そう思えるようになってから、ジャンプに切れが戻ってきた。
夏のサマーGPでは初戦4位で復調の兆しを見せた。「長野以降一番状態はいい。手ごたえはつかんだ。今度また金を取ったら、長野とは違う輝きをしているでしょうね」と笑う。
12日出発した全日本メンバーより一足早く、1日に単身で欧州に渡った。自らの信じる道はソルトレークシティーへとつながっている。【小林明央】
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