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バイアスロンの菅恭司(32)弘美(27=ともに自衛隊冬季戦技教育隊)は、夫婦で五輪代表候補に挙がっている。ともに長野五輪に出場したが、その時は弘美の姓は清野だった。ソルトレークシティーでは、冬季五輪日本人初の「夫婦出場」を目指す。
長野五輪当時は婚約者同士の同時出場で婚約指輪をつけて走り、話題を呼んだ。五輪後の98年4月に結婚。所属先も同じだけに、数カ月に及ぶ海外遠征でも、離ればなれになることはない。弘美は「家でもバイアスロンでもずっと一緒なので、いやにならないかって聞かれるけど、そんなことはまったくありません」と笑う。
弘美は成績が上がらないことから、一時期引退に傾いた。長い競技生活に疲れ切っていた。家庭に納まりたい気持ちもあった。しかし、それを踏みとどまらせたのは、他ならぬ恭司だった。「今辞めると多分、悔いが残るぞ。まだ力を出し切っていないはず。五輪まで頑張ってみようよ」。その時から、ソルトレークシティーは2人で歩む道になった。
家庭では夫と妻、自衛隊では先輩と後輩、そして選手としてはライバルでもある。普段は料理などの家事も手伝う良き夫だが、競技となると目の色を変える。「相手が自分よりいい成績だと悔しい」と口をそろえるほどだ。現役最年長の恭司は長野五輪で14位に入るなど、長年、日本のトップにいる。「選手として尊敬している」という夫に負けられないと、弘美も昨季のW杯のリレーで4位に入るなど、レベルアップしてきた。
現在、菅ら冬戦教のメンバー男女15人は、欧州で合宿中。12月5日に開幕するW杯の結果で五輪までに男子4人、女子5人に絞られる。恭司は「ここまできたから妻と出場したい」と力を込めた。2人で支え合いながら冬を乗り切る。【小林明央】
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