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長野五輪スキー・ジャンプ団体の金メダリスト斎藤浩哉(31=雪印)が、窮地に立たされている。現在、8人のW杯遠征組から外れ、国内で調整中。ソルトレークシティー五輪の代表になるためには、W杯に出場することが最低条件となる。現時点で五輪の舞台に立つのは厳しい状況だ。
ジャンプ選手にとって致命傷ともいえる両ひざのけがが、個人のメダル獲得というプランを狂わせた。98年に右ひざの前十字じん帯、99年には左ひざの膝蓋腱(しつがいけん)3カ所を断裂した。必死のリハビリで7月の大会で2シーズンぶりの復帰を果たした。
しかし、夏に結果を出すには時間が足りなかった。「2シーズン滑っていない。急にK点を越えられるほど、この世界は甘くはない」。10月のSAJ代表選手選考会は27位。昨季、試合に出ていないことから、W杯参加資格のFISポイントがなく、12月中旬までのW杯遠征は断念した。
それでも、希望は捨てていない。助走、飛び出し、空中姿勢、ジャンプのすべてを一から作り直した。「左ひざが前ほど曲がらないから、助走の姿勢が変化する。ということは着地までの一連の動作すべてを変える必要があった」。この夏は1シーズンを乗り切る体力づくりに費やした。そして、冬に勝負に出る。
「雪」が復活のカギを握っている。夏の台は着地点が硬く、足に負担が掛かることから、大ジャンプは封印せざるを得なかった。しかし、冬の台は雪がクッションの役目を果たし、足への衝撃は軽減する。雪印の田尾克史監督(38)は「冬は恐怖心がなくなり、自然と飛距離は伸びる」という。
来年1月中旬の札幌でのコンチネンタル杯3連戦でFISポイントを獲得し、1月26日のW杯札幌大会の1試合で上位入賞すれば、ぎりぎり五輪に間に合う。斎藤は「五輪だけが大会ではないが、選手である以上、そこに目標を置きたい」とわずかな可能性にかけている。【小林明央】
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