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りんごの収穫は、重労働だ。かごに集め、木箱に詰めてトラックに載せる。子供のころからこうした仕事を手伝っていた。そして自然に腕力や足腰が鍛えられた。それが福田修子(のぶこ、21=弘果ク)だ。青森県大鰐(おおわに)町のりんご農園に生まれた女の子は、今季初めてW杯日本代表に選ばれた。
アイドル系ルックスからは想像できないほどのシャイな女子高生だった。大鰐高の時から、自宅近くをローラースキーで走る弘果クの選手を見ていた。ただし見つからないように、木の間から。「恥ずかしくて、まともに見られなかったんです」。
りんご農園で鍛えた体力には自信があった。しかし99年、社会人になって打ちのめされた。「先輩に付いていけなかった。10キロで40秒も離された」。真剣に、筋力トレーニングに取り組むようになった。
昨夏、フィンランド・ブオカッティ合宿に招集された。必死だった。外国人のコーチは手取り足取り教えることをしない。走りながら「このフォームでいいのか」と不安に駆られることもあった。しかし成果は出た。昨季、初めて全日本選手権のタイトルを手に入れると、今季は世界デビューを果たした。
五輪を控えた日本女子にはフレッシュな顔がそろった。現在のW杯代表4人中長野を経験したのは、横山寿美子(27=セコム上信越)のみ。夏見円(23=芸北国際)後藤鹿子(26=福田組)、そして最年少の福田で構成される。
11月27日のW杯リレー第1戦。初出場でアンカーを務めた。9位で引き継いだが、4人に抜かれて13位でゴール。「トンカチでたたかれたようです」。このほろ苦さが、大きくて甘い果実を生む原動力になるはずだ。【高宮憲治】
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