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フィギュアスケート女子シングルで五輪内定の恩田美栄(19=東海学園大)は、来年2月の本番へ向けてトリプルアクセル(3回転半)に磨きをかけている。女子選手では、92年アルベールビル五輪銀メダリストの伊藤みどりさん以来、だれも主要な国際大会で成功していない大技。完成すれば世界選手権優勝のミシェル・クワン(米国)や、同2位のイリーナ・スルツカヤ(ロシア)らメダル候補にもない強力な武器を持つことになる。自らも「ひとつの挑戦」と位置づけている。
伊藤さんを育てた山田満知子コーチの指導を受ける。同じジャンパー・タイプから「みどり2世」と評される。偉大な先輩を目標に、毎日30分から1時間はトリプルアクセルの練習に費やす。踏み切りの微妙なタイミングなどに高い集中力が求められるため、長時間続けて練習できないが、毎日継続することを怠らない。「軸の感覚はつかんできてた。イメージにだいぶ近づいている」と現状の手ごたえを口にする。
山田コーチからは「あと4分の1回転ほど足りないが、着氷でカバーできる範囲になった」と成長を認められ、難易度を肌で知る伊藤さんからは「そこから先が難しい」とより一層の努力を促される。
今季はグランプリ(GP)シリーズのスパルカッセン杯、NHK杯でともに2位に入り、13日にカナダで開幕するGPファイナル出場権を獲得するとともに五輪内定を受けた。しかし、国際大会での経験は少なく、現状では各国の審判による得点のばらつきがある。
今回のGPファイナルは、各国の審判に名前を売る絶好のチャンス。日本スケート連盟の城田憲子強化部長は「恩田をジャンパーとして印象づけたい」と考える。フリーで最初のジャンプにトリプルアクセルを組み込む予定だ。きれいに決まれば、審判や観客に強烈なインパクトを与え、自身にとっても大きな自信になる。恩田の命運を握るジャンプになる。【嶽岡晃樹】
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