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スキー・アルペン
滝下靖之

腰痛抱え2季 2度目代表に挑む

 けがと2シーズン闘っている。スキー・アルペン高速系種目の長野五輪代表・滝下靖之(25=ミズノ)は、腰痛で99〜00年のシーズンを棒に振った。昨季、国際レースにカムバックはしたが、満足に滑ることはできなかった。五輪シーズンを迎えた今、まだ腰は完治していないが、痛みと折り合いをつけて2度目の五輪に挑む。

 腰に痛みが出たのは99年夏。その前年、欧州杯滑降で2勝、日本人初の総合優勝を果たし、世界に通じるダウンヒラーとして期待され始めた時だった。原因はヘルニアと腰椎(つい)の分離。体が動かなくなるほどの激痛にトレーニングもままならず、それ以降の大会参戦を見送った。

 「手術すれば治るかもしれないが、その場合、ソルトレークシティーに間に合わない。何とか切らないで痛みが止まるすべを模索しました」。ドーピングぎりぎりの痛み止めも服用した。いい治療法があると聞けば、北海道から名古屋まで出かけた。それでも一向に回復しなかった。

 今年4月、患部に直接アルコール注射を打つ治療法に最後の望みを託した。「注射の効力が切れたときの反動は大きいかもしれない。でも、残された道はそれしかなかった」。直後の沖縄合宿はけがする前と同じように動けた。これほど長期間、負担を感じずに済んだことはなかった。五輪に間に合うめどが立った。

 代表入りには今季のW杯、欧州杯で結果を残す必要がある。7、8日のW杯では途中棄権、55位と振るわなかった。痛みの再発のリスクも背負っている。しかし、悲そう感はない。「五輪の直前に注射すれば痛みは出ないはず。長野から順調に今季を迎えるより、自分は大きくなりました」。けがと闘った2シーズンを無駄にはできない。 【小林明央】

◆滝下靖之(たきした・やすゆき)1976年(昭和51年)1月31日、北海道小平町生まれ。小学4年からアルペンを始める。札幌一高3年の時、全国高校総体3位入賞。98年長野五輪スーパー大回転27位。初出場の99年世界選手権の複合で14位。妹樹里(20)も同じくスキー選手。家族は両親と弟、妹。173センチ、80キロ。

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