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スキー・ジャンプ不毛の地といわれる米国に新星が現れた。アラン・アルボーン(21)だ。17歳のとき、長野五輪で国際デビュー。ノーマル、ラージヒルともに40位台に終わった。98年シーズンからW杯に参戦したが、常に30〜40位台に低迷。昨季までは五輪開催国の選手の活躍を予想する人はいなかった。
しかし今季、メダル候補の1人に躍り出た。夏のサマーGPでは札幌大会の3位を最高に世界のトップに肩を並べる総合8位。冬に入っても、W杯は第1戦で13位、第2戦11位と上位に顔を出した。個人第5戦終了時点で総合23位は、日本の吉岡和也(23=デサント)宮平秀治(27=ミズノ)より上だ。
アラスカ出身のただひとりのジャンパーだ。2歳で初めてスキーをはいた。ジャンプを始めたのは9歳から。アラスカにあるK点65メートルの台で技術を養った。子供のころからいろいろなスポーツを試したが「空を飛ぶ感覚が面白かった」と、ジャンプに夢中になった。父親の職業はパイロット。アルボーン自身も軽飛行機の免許を持つ。オフにはよく操縦かんを握る。空を飛ぶことがなによりも好きだ。フィンランド元ヘッドコーチで現米国ヘッドコーチのユリヤンテラ氏も「まだ若い。これから順調に成長すれば楽しみな選手になる」と期待する。
五輪のジャンプで米国のメダル獲得数はわずか1つ。24年の第1回大会(シャモニー)でのホーゲンの銅メダルまでさかのぼらなければならない。冬季五輪種目の中で、ジャンプは欧州、日本では人気があるものの米国では事情が違う。アルボーンは「ジャンプはここではマイナースポーツ。この状況を少しでも変えたい」と不満を口にする。ジャンプに注目を集めるには78年ぶりのメダル獲得が必要になる。【小林明央】
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