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「ヘリ」には、すでに3年前から取り組んでいた。畑中みゆき(25=佐川急便ク)には、日本の先駆者という自負がある。
コブを利用して2度の空中演技を披露するモーグル。グルリと360度回るエアをヘリコプターと呼ぶ。着地が難しく、女子で挑戦する選手は少なかった。しかし畑中は、あえて挑んできた。人と違ったことをやらなければ、存在をアピールできなかった。
時間がなかったからだ。モーグルを始めたのは18歳と遅い。きっかけは94年リレハンメル五輪で里谷の滑りを見たこと。1つ年下の選手がすでに五輪に出ていたのだから、かなり無謀なチャレンジだった。
ただし行動に移すのは早かった。ハンドボール選手として進学した東北福祉大を、3カ月で休学。スキー留学の資金集めにアルバイトを転々とした。居酒屋、パチンコ店、ガードマン…。半年で50万円ためて、スイスに渡った。コーチがいたわけではない。見よう見まねでエアを覚え、持ち前の体力と大胆な性格で、実績を残していった。5年が過ぎた99年、ついに日本代表の座をつかんだ。
昨季からヘリは「平均以上の好意的なポイントが出やすい」(高野弥寸志・日本代表ヘッドコーチ)と、流行のきざしを見せている。だが失敗すると減点も大きい。第一人者の上村や里谷は、ヘリ系よりも3つの技を組み合わせたトリプルを選択した。
今季開幕戦で畑中は30位。第2戦は31位。W杯でいまだ1度も決勝進出(12人)を果たしていない。ターンに集中するため、現時点でヘリは「封印」しているが、五輪代表の座をもぎ取るには勝負をかけることも必要となってくる。
明日18日が26歳の誕生日。「ヘリの畑中と呼ばれたい」。強烈な個性をアピールする舞台は、すぐそこに迫っている。【高宮憲治】
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