ソルトレーク2002 nikkansports.com index

Sports top
メーン 大会日程 全種目紹介 五輪情報 五輪連載 長野五輪



スピードスケート
白幡圭史

高い壁に挑む小さなエース

 168センチ、66キロの体には、不屈の闘志が宿っている。スピードスケート全日本選手権で5000、1万メートルを制した白幡圭史(28=コクド)が、92年アルベールビル、98年長野に続く2大会連続3度目の五輪出場をほぼ確実にした。W杯前半戦は5000、1万メートルのポイントランキングで14位と出遅れたが、徐々に復調。来年2月の大会で大柄な外国勢に挑む。

 メダルを争うライバルは、現在ポイント首位で長野長距離2冠のジャンニ・ロメ(28=オランダ)で身長190センチ、同2位デヨング(25=オランダ)が181センチ、同3位ディトリッヒ(33=ドイツ)が187センチと長身スケーターばかりだ。

 白幡は直線を8〜10歩で滑る。6〜8歩の海外勢より2歩多くなる。長野の500メートルで162センチの清水宏保(27=NEC)が金メダルを獲得した例はある。しかし、リンクを12周半回る5000メートル、25周の1万メートルでは、短距離以上に体格差が影響する。白幡は「あと5センチ足が長ければ」と冗談交じりに話したこともあったが、「1歩で進む距離が短いぶん運動量が多くなる。それだけスタミナをつければいい」と前向きだ。

 スケーティング技術は世界一といわれており、課題は体格差を補う体力。長野県菅平での高地練習や、低酸素供給マシンを使用した練習で心肺機能を高めてきた。

 同じ北海道釧路市出身で、長野で引退するまで4大会連続で五輪に出場した青柳徹さん(33=全日本強化コーチ)を尊敬する。167センチの体で長く日本の長距離をリードし、世界と戦う技術と精神力があったからだ。全日本選手権で、白幡は青柳さんを超える通算7度目の総合優勝を果たした。小さなエースを継承する男は「ロメは長野五輪の時ほど抜けた存在じゃない。つけ入るスキはあるはず」と五輪での逆転を狙っている。【嶽岡晃樹】

◆白幡圭史(しらはた・けいじ)1973年(昭和48年)10月8日、北海道釧路市生まれ。小学3年からスケートを始める。世界選手権の総合は95年銀、96年銅、97年銀メダル。92年アルベールビル五輪は1500メートル44位、5000メートル22位、1万メートル18位。98年長野五輪は1500メートル21位、5000メートル7位、1万メートル14位。168センチ、66キロ。

・nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。
Copyright2001,Nikkan Sports News.